いよいよ今日から新年度が始まります。
月曜が丁度、4月1日とは、何かのより良い兆しを感じますね。


さて、今日は先週に引き続き、『政府の赤字はみんなの黒字』ということで、実際に政府が国債を発行した際の経理的な仕訳を見ていきましょう。


まず、第一の最も大きい誤解は、政府が国債を発行する際、多くの人が、国民の預金でその国債を購入しているのだと誤解している点があります。

実態はそのように予め準備する資金は不要であり、国債の購入費用は、なんと日銀が貸してくれます。

銀行は日銀から貸してもらったお金で政府から国債を購入しますので、銀行にとっては痛くも痒くもなく、単に業務的に話が進みます。



そしてコロナの給付金のように、政府が国民に直接お金を配るような際は、国債の発行である政府の負債が、そのまま国民の銀行預金となり、国民の資産となります。

まさに『政府の赤字はみんなの黒字』です。
これは会計的な仕訳として確認しても、もちろん同様で、誰も否定することができない原則であり、現象です。



それでは次に、国債の満期がやってきた時を見てみましょう。
国債を借り換える際、同じように新しい国債を発行しますが、その購入費用は、日銀が貸してくれますので、非常にスムーズに手続きは進みます。

まとめてみると、単に古い国債から新しい国債に変わっただけで、国民には一切関係がない状態で進んでいきます。

日本もそうですが、当然、世界各国もこのように国債は償還(返済)せず、借り換えをし続けています。



では最後に、現在、政府や財務省が声高に叫んでいるように財政の健全化を目標にして増税し、国債を償還したら、一体どんなことが起きるのか見てみましょう。

そもそもお金である資産は、誰かの負債です。
もし政府が徴税して、国債を償還したら、当然、お金は消滅します。
つまり我々の資産が消えるのです。



このように国債の発行、政府の赤字である財政出動は、単に国民の預金が増える行為なのです。
つまり国債の発行とは、流通する通貨の量を増やす行為なのです。

逆に徴税するということは、流通していた通貨を戻して消す行為ですので、当然、資産は消えていく訳です。



ですので、現在のように景気が冷え込み、所得が上がらない時に、どのような政策を取る必要があるのか、よく考えたら誰もがわかります。

しかしなぜか財務省や多くの政治家たちは、財政健全化という国民貧困化へ向け歩みを止めません。


まさに丁度、天動説が信じられてきた時代に、地動説を唱えているようなものなのかもしれません。

よく考えたら当り前で簡単なことなのに、今までの考え方やこれまでの習慣に囚われてしまい、誤った選択をしてしまっているようです。




『政府の赤字はみんなの黒字』

『国債発行は預金の増加』

『徴税は資産の消滅』


この当り前のことが早く広がるように、我々一人一人が理解して広めるしかないとつくづく思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考情報】

■【完全解説】ほとんどの国民がだまされている国債の本当の話【国債を発行すると国民は豊かになる】

あんちゃん(安藤裕)のなんでも言いたい放題⁉