ジョジョ、小5くらいから一気に言葉を話し始めた。
それまでは片言…一部の言葉を除いて、単語の1文字目だけを発声していた。
例えば「こー いー」は「公園へ行きたい」みたいな。
それが10歳で迎えた正月、突如として「あけまして おめでとう ございます」なんて
長ったらしい挨拶をたどたどしく口にするものだから、
我が家はまさしく盆と正月が同時にやってきたような盛り上がりとなった。
まだまだ発音がおぼつかないものもあり、「お刺身」は「おたちみ」に聞こえるし
「靴下」は「くつしした」なんて、可愛らしい言い間違いが多々あって
これはこれで面白いのでこの瞬間を楽しんでいる父母である。
内心、このおかしみに溢れた「ジョジョ語」が消えていくことが寂しかったりする。
ちなみに、言葉が喋れるようになったからといって会話が成立するわけではない。
たくさんの単語を操れるようになり、現在形や過去形、願望を表す〜したいという言い方を
ほぼマスターしているジョジョではあるが、基本的に自分の言いたいことしか言わない。
アイス、食べたい
電車、乗るよー
昨日 遊園地、行ったよー
苦手なものとして質問形式の会話だ。
数日前、ちょうど小児精神科の先生の定期診察があったのだが…
先生「今日は誰と来たの?」
ジョジョ「ママ」
先生「今日は何に乗ってきたの?」
ジョジョ「車」
先生「今朝は何食べたの?」
ジョジョ「アイス」 ←正解はパンやオムレツなのだが、願望を答えてしまう
先生「今朝は何時に起きたの?」
ジョジョ「プリン」 ←もはや答えとして成立していない
特に数字の概念がないので、先生に「何年生ですか?」と聞かれても
やはり「プリン」と答えてしまった。
ジョジョに言葉というツールを与えても、概念の学習が進まないと
本当の意味での会話はいろいろ難しい、という分かりやすい事例であった。
まぁこのあたりのことは仕方ないよね…と今さら特に落胆もない母である。
本題はここから。
先生との診察に飽きてきたジョジョ、本領発揮となる。
初めのうちは先生に「先生!元気?」などと話しかけていたのだが
そのうちに「おばあちゃん!おばあちゃん!」と大声で言い始めた。
主治医の先生は60すぎくらいの女医さんである。
しかし、おばあちゃんと名指しするのは失礼すぎる。
先日初めて訪れた皮膚科でも、50代半ばくらいの女医さんに向かって
何度も「おばあちゃん!おばあちゃん!」と呼びかけるジョジョ。
これまた声の大きいこと。
誤魔化しようがない。
あちゃーと苦虫を潰した表情のままフリーズする父母であった。
どうやらジョジョ、母より年上の方に対して
遠慮なく躊躇なく「おばあちゃん」と口にしてしまうのだった。
病院の先生や看護師さんに限らず、遊びに行った先でもこれをやる。
遊園地などの列で後ろに並んでいたアラフィフくらいの女性に向かって発したり
レジ打ちの50オーバーと思しきスタッフさんに「おばあちゃん」と話しかけたり。
だいたいいつも逃げ場なし。
やんわり止めさせようとすると母の焦りを察知して余計に面白がって口にする。
昔から「注意」は火に油を注ぐ行為なのであった。
さらには自分より年下の子は小学生であっても「赤ちゃん」呼ばわりしてしまうので
スーパー銭湯で見知らぬ小学生に「赤ちゃん」を連発して怒らせたこともある。
これまた「失礼」の概念がないジョジョ。
毎度毎度、あちゃーである。
そして何より声の音量調節が出来ないジョジョ、どこに行っても声がデカい。
シーンと静まりかえったバスなどで一人、目にしたものを次々と大声で話すから厄介だ。
とんだ、おしゃべりクソ野郎である。
たくさん言葉をしゃべれるようになったことで、家庭や学校でのやり取りがスムーズ、かつ
我が子との関わりが楽しくなったことは言うまでもない。
そこに概念とマナーの知識が加われば鬼に金棒なのだが、さすがにハードル高し…
とりあえず、音量調整の練習が目下の課題であるジョジョだった。
