14歳にもなると、家にいるより学校で過ごしている方が楽しいらしい。

友達と会えなくなる長期休みは、学校行くー!と無理を言い出す。

そんなジョジョも9歳、小3の2学期から深刻な行き渋りが続いた。

 

小学生の頃のジョジョは学校行事が大の苦手だった。(今はだいぶマシ)

授業参観、体育発表会、学習発表会(学芸会のこと)など…

そしてこれらのイベントがすべて2学期に固まっていたジョジョの学校。

長い夏休みが終わり新学期が始まった途端、体育発表会の練習が始まる。

そして10月の授業参観ウィークは毎日、大勢の保護者が来校する。

その合間に校外学習もあり(そのための事前学習があるのが支援学校の特徴である)

11月に入ると学習発表会の準備が始まり、連日合奏やお芝居の練習が行われるのだ。

 

イレギュラーな時間が多い方が学校生活を楽しめる子にとっては最高だが

ジョジョのように変化が苦手な子にはプレッシャーとストレスの多い魔の2学期。

そんな訳で小1の頃からこの時期になると荒れ出すジョジョではあるが

もともと担任の先生と相性が良くなかった小3の時に大爆発してしまったのである。

このときの担任は50代半ばくらいの女性の先生で、熱心な指導をする方だった。

そしてクラスメイトも面々も、「出来る子」が勢揃い。

そのせいか、先生がジョジョに与えるハードルもなかなかに高く

1学期の頃からその点を悩ましく思っていた父母。

しかし「ジョジョくんは賢い子です!ジョジョくんだって出来ますから!」と熱弁されてしまうと

「うちの子には無理させないで欲しい」なんて言えなくなってしまうのだ。

さらにもうひとつ、最大の問題と思えることがある。

彼女はほとんど笑わない先生だった。

常日頃から淡々と、トーンを変えることなく話すので、本当に感情が見えない方だった。

大人の私でもそれが不気味に思えたくらいなのだから、子どものジョジョにとっては

ある意味、ものすごく威圧的にも感じられただろうし怖かったのではないか。

 

つまり、相手との信頼関係が築けぬまま、一方的にハードな要求を出してくる先生に対し

ずっと不安感を抱いて学校生活を送ってきたジョジョ。

そこに来て、苦手な2学期到来である。

厳しい指導が重なり、心が壊れて当然なのであった。

 

11月のある日、あー!あー!と絶叫が止まらなくなったジョジョ。

そして度々、顔面が痙攣する事態に。

つねってきたり叩いてきたりも目立つようになってきた。

しかし、これも学芸会が終われば落ち着くだろう、と軽く算段していた母。

ここが大きな間違いだったと後々後悔した。

すでにこれだけSOSを出していたジョジョ。

突然あの子は壊れた訳ではなく、もうだいぶ前から私に心身の窮状を訴えていたのに。

我が子が壊れた!と親が認識できた時にはすでに遅し。

本当はずっとずっと前からじわりじわり、心のヒビが始まっていたのだ。

 

その後のジョジョ、壊れに壊れ、荒れに荒れた。

何かに取り憑かれたように顔が変わり、我が子と思えなかった。

ジョジョ家史上、最も苦しい日々の始まりだった。