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自転車で大陸を越えるブログ

学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。

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僕の借りたカヤック。かなり良いカヤックらしい。

ちゃんと舵もついていて足で操作できる。


あ

ユーコン川の支流、テスリン川をジョンソンJct.から下り始める。

ホッタリンクァでユーコン川と合流。デッキの上はモノだらけ。


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先行く石澤さん夫妻。

カヌーは水の抵抗が大きいらしくて大変そうでした。


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雨が通り過ぎるのを待ってる石澤さん夫妻。

絵になる夫婦です。


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グレイリングがポイントに来ると入れ食い状態。うひ。

大きな背びれが特徴。なかなかきれいな魚です。


ほげ

釣った魚は当然食べる。キャッチ&イートです。

グレイリングは岩魚に近い味。

バター・ガーリック焼きにすると絶品っ。

僕達の大切な蛋白源でした。


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スモールサーモンビレッジで網を干すお手伝い。


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そして本物のスモークサーモンをゲットっ。

(本当はイクラを期待していた…)

味はスモークが足りなかったらしくてイマイチでした。


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男前なヨシさん。


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ユーコンの夕焼け…っていってもこれは夜の11時だったりする。

そしてこの後で僕達はオーロラを見ることになる。


(オーロラの写真は撮れませんでした…そんなヒマないっす)


オーロラはホンとにめちゃくちゃ綺麗だった。

僕達の真上でゆらゆらと揺れていて、

巨大なカーテンが風に吹かれているカンジ。

そして色が微妙に変わったりする。

本気で感動してしまいました。


* * *


こんな感じで僕達は一週間の川下りを終えました。

雨に降られたり雹(!)に降られたりいろいろと大変でしたが、

本当に心から楽しい時間でした。


またいつかカヌーで川下りをしたいっ。


7/30にアラスカ・カナダのボーダーから400kmぐらい西へ走って

ホワイトホース(Whitehorse)の町にようやく到着した。


ホワイトホースはカヌーの聖地みたいなところ。

町の目の前をユーコン川の清流がサラサラと流れている。


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僕の夢の一つはこのユーコン川をカヌーで下ること。

ずっと憧れていたホワイトホースの町はやけに眩しかった。


* * *


ビーバークリークのキャンプ場で

石澤さん夫妻と夜遅くまでビールを飲んだ時、

僕たちはえらく意気投合して

3人でユーコン川を下る約束をしていた。


そして石澤さん夫妻は4日間もホワイトホースの

キャンプ場で僕の到着を待っていてくれていた。


ようやく合流した僕たちは、本格的なユーコンの川下りを

はじめる前に、まず1日だけの予行演習をすることになった。


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石澤さん夫婦もカヌーは初めてだし、僕も初めて。

カヌーピープル という野田知佑さんの本によく登場する

カヌーレンタル屋に行って、いろいろと話を聞く。


でも、「まあやってみるのが一番だよぉっ」って感じで

陸の上でのレクチャーもそこそこに(5分ぐらい…おいおい)、

いきなり店の目の前を流れるユーコン川から

初めての川下りに初心者3人組で出発した。


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最初はゆらゆらと不安定に揺れながら下っていたけど、

30分もすればパドリングに慣れて、自分の行きたい方向に

進むことができるようになる。なんだ、簡単じゃん…。


川の両岸は針葉樹の森に囲まれていて、

人工物は一切見えない。


延々と続くアスファルトを走り続けていたので、

自分以外に人工物がまったくないことが

すごく新鮮だったりする。


パドリングをやめるとカヌーが水を切る音と

遠くの森の鳥やリスの鳴き声しか聞こえない。

自分が川そのものになってしまったように感じる。


言葉にしちゃうとすごく陳腐になっちゃうんだけど、
「自然と一体になる」ってこういうことなんだろうなぁ…と思う。


自転車でも追い風に「乗っている」ときは、

耳元でいつも聞こえている風の音すら聞こえずに

自分が風そのものになっていると感じることがある。


それはものすごく気持ちいい瞬間なんだけど、

チャリンコで追い風に乗ることはとても難しい。

それこそ風まかせだし、道もフラットか下りじゃないとダメ。


その点、カヌーの場合はパドリングを止めるだけで

川の流れに任せて簡単に自然との一体感を感じることができる。

実はカヌーってすごい乗り物かもしれない…。


日本に帰ったら本気でマイ・カヌーがほしいっ!

ホワイトホース(whitehorse)を目指して

アラスカハイウェイをひたすら南下していると、

先行していたリネさんに追いついた。


リネさんはジムというカナダ横断中の

サイクリストとペアラン中だった。


ジム かなり速いっ 坂で千切られる

(↑ジム)


僕も混ぜてもらってトリオラン(っていうのかな?)で走る。

旅の先輩たちと一緒に走ると学ぶことが多い。


特に5年かけて世界一周中のリネさんからは

学ぶことが多かった。


僕の学んだ教訓を書き出してみる。


* * *


リネさん、写真のアングルにこだわる


これはリネさんがジムに写真をとってもらっているところ。

「あの山が入るように、こうサぁ、見上げる感じで下から…」

ってジムが困るほど細かくアングルをしていしていた。


教訓1:写真のアングルは大事である。


そして、この直後にリネさんは道路の真横で

気持ちよさそうに放尿をはじめた。マジびっくり。

結構交通量が多いんだけどなぁ…。男前です。


教訓2:立ちションを恥じてはならない。


そしてリネさんもジムも「手鼻」をかむのがうまい。

片方の鼻の穴を親指で押さえて「ぶっ」っとかむ。

鼻水はきれいな直線を描いて鼻の穴から発射される。

僕がマネすると自分の肩に鼻水の塊がついてしまった。

でも鼻はすっきり。ペダリングも快調になる。


教訓3:手鼻をかむと鼻すっきり。


そしてリネさんは道路に落ちてるモノをよく拾う。

バンジーコードとか服とか手袋とかペットボトルとか。

確かに道路にはいろんなモノが落ちている。

(実は僕もバンジーコードを拾ってつかってる)

道路は宝の山らしい。名言である。


教訓4:道路は宝の山である。


そしてトリオランをしていて気づいたんだけど、

ジムもリネさんもドラフティング(前の人を風よけに使う)をしない。

わざと前の人の後ろに付かずに走る。

それじゃトリオランの意味ないじゃん…。

どうやら他人に先頭を引かれる事は

彼らのプライドが許さないらしい。


教訓5:ドラフティングは恥である。


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そしてキャンプ。ちょっと見にくいけど右手に見えるのが

リネさんのテント。多分ですけど6人用ぐらいのサイズです。

「このテントならガールフレンドも呼べるぞ、わっはっはっ」

と豪語されておりました。


教訓6:テントはデカイほうがよい。


でも、6テンは寝るのは快適でも、

畳んだときにデカすぎます。


リネさんパッキング カナダ国旗は大事らしい


↑リネさんが縛り付けてる黒い塊がテントです。

もはやサイドバックに入らないサイズなので

バックの上に直接縛り付けてます。

それにしてもリネさんは荷物が多い…。

広げると直径1.5mぐらいありそうなゴルフ用の傘が目を引きます。

(リネさんの顔の前にニョキっと生えてる赤いヤツ)

確かに傘は便利だけど、本当にそのサイズが必要なんだろうか…?


教訓7:荷物が多くても気にしてはならない。


そして僕が一番「こりゃいいなぁ」と思ったのがスタンド。

上の写真じゃわかりにくいけどリネさんの自転車には

スタンドがついている。しかもダブル。

普通にスタンドを立てただけだと、

ハンドルが荷物の重さに振られてコケちゃうんだけど、

リネさんはトップチューブから伸ばした紐を

ハンドルに結んで固定してました。シンプルです。

なぜかMTBやランドナーにスタンドをつけることは

邪道とされているんだけど、これ、絶対便利だと思う。

さすがリネさん。わが道を歩まれています。


教訓8:スタンドがあるとすごく便利


* * *


以上が僕が先輩たちから学んだ教訓です。

本当にタメになるかどうかは知らねども…。

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アラスカ側のボーダーを越える。

当然、アメリカの出国チェックがあるんだろうなぁ…

と思っていたら、、、






無い。まったくのフリーパス。





どーなんてんの??

カナダの入国スタンプが、そのままアメリカの

出国スタンプとして機能するんだろうか??


アメリカとカナダの関係がいまいちよくわからん。


* * *


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そしてユーコン準州突入っ!!

うひょぉ~カナダだぁ~!!


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Kilometresだよってでっかく看板に書いてます。

これでようやくわかりにくいマイルともおさらばです。


アラスカ側のボーダーから20kmぐらい走って、

カナダ側のボーダーのビーバークリークに到着。


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ドキドキのカナダ入国審査。


僕はここでアメリカのビザ免除プログラムを

返納しなきゃならない(再取得したかったから)。


頼むから、人のよさそうな管理官であってくれ…

って思ってたら、、、







野村沙知代みたいなふてぶてしいおばちゃんでした(泣)。





しかもなぜか不機嫌。眉間にシワがよっている。。。

「早く家にかえりてぇなぁ、あぁ仕事ダルイ」って感じ。







(あ゛ぁ、こりゃやばいかも…)


* * *


カナダの入国審査は問題なくパスして

6ヶ月のビザ免除をもらったんだけど、

アメリカのビザ免除を返納することは

ガンとして認めようとしない


僕がひつこく返納を迫るとついにサチヨは怒り始めた

(僕がよろしくない英語をつかっちゃったのかも…)

なぜ怒るのかわからないので僕も腹が立ち始める


ついにサチヨは『あっちいけシッシッ』って感じで、

僕に向かって手をパタパタと振り始めた。


そして僕の後ろにいつの間にか並んでいた

車の長い行列を呼び寄せようとしやがる。






そんな対応なないだろう、コラ(怒)。

あ゛ぁぁ~ムカツク~~!!





パスポートに張り付いている

アメリカのビザ免除の半券を自分で破り捨てて

そのまま立ち去ってやろうか、、、、

とすら思ったけどカナダのビザ免除まで

取り消されたらえらい事なので、

泣く泣くその場を立ち去りました。


* * *


アメリカ本土(?)で再入国を無事に果たしたときに

入国管理官のおっちゃんに教えてもらったのですが、

アメリカのビザ免除の半券を3ヶ月を過ぎて

返納しないでいると、それだけで事務的には、

イリーガルなことになるそうです。

(半券は3ヶ月以内に回収されないとダメらしい)


「お前は何でカナダ入国のボーダーで返納しなかったんだ?」

って怒られちゃいました。






いやいや、ちゃんとトライしてたんだってば…(泣)。

サチヨが悪いんだよぉ…(泣)。

石澤さん夫妻


カナダのボーダーの手前で

石澤さん夫妻に出会った。


ホンダのシルバーウィングで

世界一周の旅を始められた夫婦。

左がヨシさん、右がユウコさん。


お互い、同じホワイトホースを目指していて、

僕が追い抜かれる形で声をかけられた。

同じ二輪同士なのですぐに意気投合。


カナダ側のキャンプ場で合流して、

焚き火をしながら一緒にビールを飲む。


ヨシさんは元々ブックデザイナーで

自分の会社も持っていたんだけど、

会社を人に譲って旅に出られたらしい。

カッコ良すぎるっ!!


ビールの飲めないユウコさんも、

僕たちの話を聞きながら、

ニコニコと笑顔を浮かべている。



僕がもし「夫婦」と呼ばれるようになるのであれば、

こんな夫婦になりたいなぁ、、、って思ったりするぐらい

お互いにいい雰囲気を持ち合ったお二人です。

タンデムの長旅も余裕でこなしていかれることでしょう。


その日、僕たちは12時近くまでビールを飲んでいた。


* * *


↓石澤さん夫妻のウェブサイト

世界一周 石澤夫婦旅行記


* * *


そして僕たちはホワイトホースでもう一度合流して、

ユーコンの川下りを一緒にすることになるんだけど、

それは、まだ先の話だったりする。。。

リブ!


たまにはこんなものも食べてます。

ビーフリブ!!サラダ・スープバー付きで$12。


ソースが恐ろしくマズかったけど肉自体は旨いっ。

一度肉を茹でてから焼いているらしくて、

骨の周りの膜のような部分がすごく旨いっ。


サラダ・スープバーで

牛のように食べ物を胃に詰め込む。


新鮮な野菜を食べられるまたとないチャンス。

自分でも信じられないぐらいの量を食べる。


ぜったい$12の元は取ったなぁ。

チャリダーの胃袋をナメルなよ。

ふっふっふっ…。

野宿中 眺めは最高


僕はなるべく「野宿」を続けていた。


有料のキャンプ場はそこらじゅうにあるんだけど、

$12~15ぐらいは払わなきゃいけない。

それが毎日続くと財布が寂しくなってしまう。


それにアラスカハイウェイ沿いは、

少し道をそれれば野宿できる場所がたくさんある。

わざわざキャンプ場でお金を払うのがアホらしくなってしまう。


…でも野宿を続けていると、

たまにすごく怖い思いをすることもある。


* * *


ある日の朝、テントを撤収して荷物をパッキングし、

「そろそろ出発しようかなぁ~」と思ってふっと地面を見た瞬間、

ピキピキと音を立てそうなぐらい僕の背筋は凍りついた。


熊の足跡…そんなに大きくはない


熊の足跡がそこらじゅうにあるんですけど…(汗)。







ぎゃぁ~~。マジっすかぁ~~。






その足跡は見るからに新鮮なものだったので、

多分、前日の夜から明け方の間に熊が僕のテントの

周りをうろついていたんだと思う。今考えてもゾッとする。


そして何より問題なのは、

僕が熊の気配にまったく気づいていなかったこと。


足跡はあまり大きくないのでブラックベアーだと思うけど、

(グリズリーならタイヘン…)それでもそのときは本気でビビった。


北米では毎年何人もの人が熊に襲われて命を落としている。

そんな話は現実感の沸かない話だったけれど、

テントの周りのリアルな足跡を見て初めて、

「自分も熊に襲われる可能性がある」

っていう当たり前のことに気が付いた。


その日以降、野宿をするときは食料をなるべくテントから離して、

いつでもベアスプレーを持ち歩くようになった。

北米の野宿は楽しいけど、危険がいっぱいだったりする。

泥だらけです…


僕のMTBには「泥除け」をつけていない。


日本を走る分には必要ないし、

泥除けをつけるとママチャリみたいで

かっこ悪い気がしていた。



でも、アラスカ・カナダは泥除け必須です。

アラスカ・カナダの道路は一応すべて

舗装されていたのですが、

道路工事が異常に多いのです。

当然、工事区間はダート。


雨がよく降るのでダート区間はドロドロ。

んで、泥除けがないとその泥を

もろにかぶることになる。


あちゃぁ~ってぐらい泥だらけ…


どろどろです


もう、最悪です。。。

泣きたくなります。。。

ドロドロの格好でキャンプです。。。


濡れた服は干せば乾きますが、

ドロは洗わないと落ちません。。。


テントの中までドロを持ち込んじゃいます。。。

大切なシュラフまでドロで汚れちゃいます。。。


あぁ、いやだいやだ。。。


ランドナーには必ず泥除けがついている理由を

ようやく理解できました。


先人達の知恵は正しいなぁ…

と思う今日この頃です。

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アラスカハイウェイをひた走る。

でも、雲行きがどうも悪い…。


巨大な雲が水平線の彼方から沸いてきて、

こちらにワラワラと向かってくる。


黒い雲の下では、遠くからでも雨粒が

ハッキリ見えるぐらい激しい雨が降っている。


いくら自転車を全力で漕いでも、

その雲は悪魔のように僕の方に向かってくる。

頼むから違う方向へ行ってくれぇ~。


そして、大急ぎで雨具を着込んだ頃には、

バケツをひっくり返したような大雨…。








あ゛ぁ、もうどうにでもしてくれよ(泣)。。。。







雨の中ただひたすらペダルを踏みこみ距離を刻む。


* * *


そんな日がアラスカハイウェイで何日か続きました。

「雨男」を誰かにうつされたらしい。


マンフリードか??

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トック(Tok)の100kmぐらい手前で

カップルサイクリストに会う。


ドイツ人のマンフリードとスティファニー。

アラスカとカナダを∞の字を描くように

走っているらしい。


そして彼らから、

日本人サイクリスト情報をGet!


ソロの男性で名前は不明。

彼らが5日前に会ったらしいので、

かなり近いところに居るはず。


荷物がやけに少ないチャリダーらしくて、

マンフリードが「あいつはテントも持ってないかも…」

って言ってました。でも釣竿は大事に持っているらしい。


なかなか男前なチャリダーです(笑)。


* * *


どこかで会うだろうなぁ~と思っていたのですが、

今のところ(10/17)その男性チャリダーには

出会っていません。


まあ、今後どうなるかわかりませんが。。。

いつか路上で会いたいものです。