山岳ゴール(Meta Montana)』を通過したものの、僕にとってのゴールであるイダルゴ・デル・パラル(Hidalgo del Parral)はまだ遥か先だった。
峠を登り切ると、稜線からの絶景を楽しむ暇もなく、短くて急な下り坂のあとで、デジャヴのように巨大な壁が目の前に立ちはだかった。いったい幾つの峠を越えなければならないのだろう。
たたみ掛けるように現れる峠に遮られて、一向に距離が伸びない。一日の平均時速が10kmを割り込んでしまい、食料と水の心配をしなければならなくなった。こんなに前に進めないのは予定外だ。
我慢の走りを2日間続け、クリールから100kmほど走ると、広大な森の間をゆるやかにアップダウンする道に変わった。小さな雑貨屋が道端にポツポツ現れ始める。悪魔の手のひらのように広がる銅峡谷を越えたのだ。
雑貨屋で買った念願の冷たいコーラをガブ飲みして、ようやく一息ついた。こんな時に飲むコーラは死ぬほどウマイ。だから、自転車の旅はやめられない。












































