北米で見かけるトラックはとにかくダイナミックだった。なにしろ彼らが広大な北米の流通と経済を支えているのだ。毎日のように荷物を満載にしたトラックが猛スピードで僕を追い抜いて行った。僕達はタダの通りすがりの旅人であり、彼らこそ路上の主役だ。彼らはどこまでも続く広い土地を巨大な生物のように毎日走り回っている。
普通にトラックで家を運んでます(笑)。さすがカナディアン、やることがおおざっぱです。一応小さく「OVERSIZE LOAD」って書いてるけど、オーバーサイズ過ぎじゃないのだろうか?家が車体からメチャクチャはみ出してるし…。ちなみに、オーバーサイズのトラックの前後には必ずパイロットカーが着いてくる。一応安全には気をつけているらしい。
アラスカハイウェイは特に未舗装路が多い。経済的に豊かとはいえないアラスカとユーコン準州を通る道路だからだろう。個人的には未舗装路は嫌いではないのだけど、困ったことが一つあった。
車やトラックが巻き上げる土埃がすさまじいのだ。たとえ1km先からでも未舗装路のある・なしが分かるぐらい常にモクモクと土埃が巻き上がっていた。車やトラックは一応減速してくれるのだけれど、対向車線の土埃からヌっと巨大なトラックが現れるとやはりビックリしてしまう。
でも、乾燥しているときはまだ良いほうで、もし雨が降ったりするとこんどはグズグズの泥道に変わってしまう。未舗装路は僕にとってあまり楽しめるものではなかった。
猛スピードで追い越されたり、ハネ石をぶつけられたり、巻き上げる土埃にムッとしつつ、でも中にはクラクションを鳴らして応援してくれるトラックの運ちゃんもいたりして(実はクラクションを鳴らされることはあまり嬉しいことではないけど…)、「彼らは仕事なんだから、、、路上の主役は彼らなんだからシカタナイ、、、」と自分に良い聞かせ、ひたすらペダルと踏み込んでいた。



