『南へ』を読みました | 自転車で大陸を越えるブログ

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学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。

”ライトエースにガクと荷物を積みこんで東京を出た。関係者には、「今年度十二月末日をもって東京の事務所を閉め、小生は旅に出ますので今後しばらく連絡はとれません」と印刷したハガキを出し、通知しておいた。さて、これから俺は自由だ。”
『南へ』の冒頭より

年末に野田知佑さんの『新・放浪記2 南へ』を読みました。東京以南に位置する鹿児島、沖永良部島、フィジー、オーストラリア、ニュージーランドなどをカヌーで旅する物語です。野田さんといえばユーコンなどの荒涼とした北の国を旅するイメージがあったので新鮮でした(この本でもユーコンの話はありますけど)。野田さんのノンフィクションはいつ読んでも面白い。サクサク読める。最近、旅に関係した本は野田さんの本ばっかり読んでる気がする…。

海外の川の話を読んでる限りは楽しい本なんだけど、野田さんが日本の川を語るときは急に文章のトーンが暗くなる。日本の川はもはや排水溝になりつつあるらしい。周りを見回しても、たしかにそうだなと思う。政治家や官僚がダムや護岸工事の計画を色々な理由(治水とか農業とか)をつけて採択して建設会社に発注し、儲かる建設会社は選挙の時その政治家に投票する(官僚には利権)。後には自治体の借金と元には簡単に戻せない環境破壊だけが残る。なんて簡単でマヌケな図式なんだろう。僕達には何のメリットもない。そろそろ僕達も声を上げないといけないときなのかもしれない、と思ったりしました。あれ?ぜんぜん旅の話じゃないじゃん。よく考えるとこれは日本の環境を憂う本だ。海外の美しい川の話を挿入することで日本の破壊されつつある川の実情を浮き彫りにしているんだろうなぁ~。読み終わってちょっと悲しくなりました。



著者: 野田 知佑
タイトル: 南へ