『さよなら、アロハ』を読みました | 自転車で大陸を越えるブログ

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学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。

”どうせ誰もが必ず死ぬ。そして死んだ後のことは誰にもわからない。だから生きている時のことだけを考える。生きているうちは「好きだ」という気持ちを持つことができるし、それだけは確かだから。食用牛でなく、人間に生まれただけでもラッキーなのだから、どうせなら楽しく息をすることだけを考える。マズイことになったら、その時に考える。
イッツ・ア・シンプル・ライフ。サヨナラ、アロハ!”
さよなら、アロハ(ゆるゆる日記vol.2)  5月16日(水) シンプル・ライフより

素樹文生さんの『さよなら、アロハ』を読みました。2001年の冬から秋にかけてのゆるゆる日記を本にまとめたものです。ゆるゆる日記のファンとしては、すごく面白くてすぐに読み終えちゃいました。

健三郎さん(素樹さんの奥さん、水中眼鏡をかけたところが大江健三郎に似ていたので素樹さんが命名)も健在で、彼女を見つめる素樹さんの優しい視線と文章が個人的には好きです。素樹さんはホントに優しいひとなんだなぁ~と思う。その後の成り行きを知っているだけに寂しい限りですが。「海がめのスープ」の話や、「女の胸」や「犬」についての熱い(?)話、「友人から聞いた怖い話」の話もよかったなぁ(マジ怖い)。印税の話も結構衝撃的でしたね。2001年頃はゆるゆる日記をまだ知らなかったので僕にとってはかなり新鮮でした。後半の秋の章は同時多発テロに関する文が増えて全体的にトーンダウンしちゃうんですけど、冬春夏はゆるゆると楽しく読めました。vol.3を期待してます。




著者: 素樹 文生
タイトル: さよなら、アロハ(ゆるゆる日記vol.2)