お迎え わたしの可愛い子猫ちゃん | 馬森(まもり)牧場  千葉県南房総市・馬を感じる体験牧場

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5:55

かすかに動く会長のお腹を見てほっとしました。

体は硬く冷たいまま、時々立ちあがろうとします。

7:10

キレイ好きの彼女のため身体を拭いていると、数度しゃくるような呼吸をし、そのまま静かに亡くなりました。

お腹が動かなくなっても少しだけ心臓が動いており、脈が止まってから「不自由になった身体を離れ、生き生きと狩りに行った気配」を感じました。

これを『お迎え』と言うのですね。

もう、彼女は幸せです🐈


さほど猫に興味のないわたくしにさえ

「わたしの可愛い子猫ちゃん、顔も可愛い、声も可愛い」と歯の浮くようなセリフを言われ続けた小柄な彼女。


2008年、うちから1キロほど離れた県道のセンターラインの上に立ちすくんでいた、ガリガリに痩せ汚れて目ヤニで目も開かなかった子猫でした。

当時はまだ春先になると、あちこちで捨て猫を目にしたものです。

車を停めて「おいで!」と言ったら「にゃあん!」と駆け寄ってきて、その日からずっと一緒でした。


牧羊犬と育ち一緒に馬を見、作業現場をふらっと見に来ることも良くあり、現場監督と呼ばれていました。

しばらくは彼女の気配と共に暮らすことになるでしょう。


牧場生活は平常運転。

馬たちはコキュコキュ不思議な音を立ててたけのこを食べています。

なぜか昼にドウだけ戻ってきてじっとこちらを見ており、近寄ると尻尾に野バラの枝が付いて嫌がっていました。

歩くたびにトゲが太ももにチクチク当たり、「なんとかして欲しい」と思って帰ってきたのです。

取り除いてやるとすぐに放牧に戻りました。

猫も馬も、困った時は人を頼りますね。


午後から竹伐り。

身体を動かしていると気が紛れます。

まるで絵画のよう、淡竹と孟宗竹の混在する川沿い。2メートル四方に3本くらいの間隔で除伐すると良いそうです。

お正月まで竹林だった平野部に生えてきた春草に夢中の馬たち。

斜面を歩くと馬体が自然にほぐれ、柔らかな筋肉がついていきます。

明日はまた雨模様。

会長がやる気に弾みを付けてくれたゲストハウスと地下室片付けの続きです。