どうしてる?どうしてるんだろう?奴は・・・・、分からない、一年前から連絡取ってないからなぁ・・・・。


「知らないよ、もう戸籍違うし。」


私は精一杯の返事をした、そうだ、もう良い、どうでも良い、たった一人の姉を残し忽然と目の前から消えた奴の事なんかどうでも良い。


「結構背の高い子だったよね?」


「うん、187cmあるってさ、バスケやってるって、愛読書はスラダンらしい。」


「麻子も大きいもんね。」


「174cmあるよ。」


「モデルに成れそうだね。」


「ありがとう。」


てな訳でライブハウスに着いた私と遥子はカクテルとサワーを頼んだ。


「美味しぃ~い、フルーティーだね~。」


「遥子、今日は変な男に付いて行っちゃ駄目だよ、アンタは身持ちが弛いからすぐ良くない事されて泣くし。」


ここら辺は治安が良くない、東京は欲望が解放された街だからなぁ。


「麻子ちゃんは友達想いなんだねぇ~、大丈夫だよ、空間見渡した限り悪そうな奴は居ないよ。」


djみたいな外見をした頭の毛が少し長いウェイターがニヤニヤしている。


「そっそう?まぁアンタが言うなら大丈夫なんだろうね、何しろ歌舞伎町でポン引きやってた男だし。」


「そんな言い方すんなよ、俺だって生活の為に精一杯だったんだよ。」


「だけど職業選択の自由位あったでしょ?」


「あのなぁ~、麻子、お前はもうちょっと柔らかく成ったらどうだ?人には事情ってもんがあるんだよ。」


「はぁっ?事情?女の子を下品な男の相手にさせておいた分際で何が事情だよ、地獄に堕ちて後悔しろ。」


「怖いなぁ~、お前は、そこまで言うんだったらその金髪どうにかしたら?」


「・・・・・・・・・・・・、いやさ、この頭の色は病気なんだよね、なんか小学生の時に色が全部抜けて真っ白に成ってさ、マジでビビったわ、医者はストレスによる白斑だろうって言ってたけど。」


「本当にぃ~?正当化する為の嘘なんじゃねぇの?」


「本当だよ、証拠見せてやる、ホラ。」


私は鞄のチャックを開けると学生証やらが入っているポーチを取り出し、中からフォトブックを出してそのページを開き彼に渡した、診察室で診療を受けている真っ白い髪の小さな少女が写っていた。


つづく・・・・。