【観劇】王子小劇場主催「新春玉山福袋」 | 演劇とか それを取り巻く人たちとか

演劇とか それを取り巻く人たちとか

ほぼ個人的な観劇日記に。
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@mamomya

いや、大分好きなんですよ、王子小劇場。
劇団ではなく劇場をここまで好きになるとは思いもよらなかったですが。

改めて今回のラインナップを見て納得。
職員のかた総動員ですが、劇団主宰の作・演出が6名、川本ナオトさんも個性的な役者のかただし、そして今回の主演、玉山悟さんがいて。
本当に濃すぎると思う(笑)

玉山悟さんを主演に据えて、6団体の短編作、各作品に一人ゲストの役者が入り、二人芝居の体をなします。
団体も役者のかたも個性的で本当にお得だと思う。

各作品の前にそれぞれの職員のかたの映像が入るのですが、思った以上にこの作り手の顔が見えるの良かったと思う。
普段、あんまり作・演出のかたの顔分かんないですもんね。

1000円と破格なのでもし時間合うかたは17日(土)まで!
お賽銭もっと入れてきても良かったなぁ。

間違いなくオススメなんだけど、自分が奨めた人、下ネタは苦手って言ってたのがちょっと心配ですけどね。!
ヽ('ー`)ノ

上演台本集も良いもの。
玉山さんの俳優経歴付き500円!
え、バナナ学園とかも出てるのか。!


短編の良いところは短くても無駄なところが無いから密度が濃いし、役者のかたの魅力がストレートに伝わってくるかなと。
あまりにもサクサク楽しめてしまったので、もっと観ていたかった、くらいが難点でした(笑)


短いゆえに何を言ってもネタバレになってしまうので改行。
凄く語りたいんだけど、やっぱり読まずに観に行って欲しい!
あ、ちなみに上映100分程、途中休憩有り、なので一本ずつはショートショートの様な感じとなります。





『バス停』
作・演出:池亀三太(ぬいぐるみハンター)
共演:榊菜津美

玉山さんに女子高生をやらせる、書くと出オチ臭が半端ないんですが、見た目で笑わせずするりとはじまったのがとんでもないと思った。
後から「あ、そういう設定(笑)」と笑えるんですよね。
榊さんのパワフルさも良かった。
戦国パンツはちょっと面白いと思ってしまったヽ('ー`)ノ
なんでこの状況になったのかには触れずで悔しい、だから面白いんだろうけど。!


『遺体よ、僕とキスをしてくれないか』
作・演出:裕本恭(劇団東京ペンギン)
共演:うでもげる

ちょっとこれ、素敵でしたよ。
紛れもなくラブロマンス。
うでもげるさんのキス良かったなぁ。
羨ましい。。じゃなかった(笑)
台詞も好きだった。
台本読んで改めて思ったけど、冒頭結構、長台詞なんですね。
短編とはいえ、6本全てに主演の玉山さんの台詞量ってかなりのものだよなぁ。
これぐらいは目じゃなかったりするんでしょうか。


『まねっこどうぶつ』
作・演出:つくにうらら(カミグセ)
共演:田中渚

ヒゲいじりすぎ(爆笑)!
というか、前半3作品は漏れなくいじっていましたが(笑)
玉山さんを構成するものとしてはヒゲ分は重要なのでしょう。
3作品目にしてはじめて帽子を脱いだのが効いていた。
他にも順番の妙があった様に思う。
こうして美容院で三つ編みをしてもらう事が特別、という事なのかなー。
お姉さんに対する淡いもの、というのもあるのかなと。


『白紙』
作・演出:佐々木琢(あたらしい数字)
共演:辻響平

ああ、これも良い話!
一方通行の会話が面白くもあった。
こんなのならば恥ずかしい部分を残したまま死んだとしても悪くないかも、と思ってみたり。
台本読んでて気がついたけど、息子が友達読んでタバコ吸ってたのくだりは最初無かったのですね。
作ってく中で増えたのだなぁ、普通の作品とそういうとこ変わらないのでしょうね、きっと。


『楽園の二人』
作・演出:モラル(犬と串)
共演:川本ナオト

問題作(笑)
川本ナオトさんも職員のかたなので、純粋に職員だけのチーム。
それがこれでいいのかと(笑)
明日観ると言っていた、自分が奨めた人がどう観るかだけ本当に心配なのですが、まあでも申し訳ない事に面白かったですわヽ('ー`)ノ
何でもあり、これが出きるならば確かになんでもNGなくできちゃいますよね。!
童貞の官能小説家、というだけでインパクトがあります。
真っ裸の観せかたがとても卑怯でした。
手慣れてるなー(爆)
自分が書くものを実際に体験する必要があるのか、ないのか。
意外にその辺り興味深いとこの話だったりもしました。


『じんましん』
作・演出:北川大輔(カムヰヤッセン)
共演:さとうみみ

ここまで皆さん、ここぞとばかりに玉山さんへの悪意が同居した様な愛に満ちた作品ばかりでした。
主旨は的にそれで良かったと思いますが(笑)
北川さんは一番玉山さんと付き合いが長い事からか、良い具合に気負いは無い作品になっていた様に思います。
こっ恥ずかしい事を聞いたら蕁麻疹が出る病気というの面白かった。
でもこれ、無さそうで実際にもありそうな病気ですね、どうなんだろう?
「愛してる」が武器になり得る夫婦というのはなかなか良いんじゃなかろうか。


ああ、楽しかった。
短編というだけでそれぞれのかたが本気で作っている作品というのは良い。
あ、なんか本当に採算度外視な感じで観れてしまってっ。
観れて無かった劇団の作品が観れたのも嬉しかったし。
それぞれの本公演を観たくて仕方なくなっています!

またたまに職員のかた同士が組んでやるのとかあっても良いかも、と無責任にヽ('ー`)ノ