消費者は王様? | 店舗経営・賃貸経営困った時に読むブログ

消費者は王様?

おはようございます。昨晩はセミナーがあり、そのまま帰って来て、貯めてしまった仕事を片付けていたら、朝になってしまいました。(^^ゞ
徹夜ついでに、記事をUPします。

私は「顧客第一の視点から考える経営コンサルタント」なんて名乗っていますので、よく

「客の言いなりになれってこと?」

なんて、聞かれることがあります。
そのお返事になるにちょうど良い言葉がありますので、ご紹介いたしますね。

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「名君と忠臣」

今から22年前(この記事が書かれたのは1973年です)、私が初めてヨーロッパへ行った時のことです。ある大きな会社の社長さんからこんな話を聞きました。

「松下さん、私は、消費者というものは王様であり、われわれの会社はその王様に仕える家来だと考えています。だからわれわれは、王様である消費者が言われることは、たとえどんな無理でも聞かなければならない。それがわれわれの務めである。そういう方針で仕事をしているのです。」

”消費者は王様”という言葉は今でこそわが国でもよく言われますが、なにしろ22年前も前のことです。私の耳には非常に新鮮に響きました。
”なるほど、確かにそのとおりだ。非常に徹した考え方だな”と感心しました。

しかし、それと同時に、私はつぎのように考えました。
昔から王様が家臣や領民のことを考えないと、家臣や領民は喜んで働く意欲を失ったり、ときには窮乏に瀕したりする。その結果、国も困窮してしまった例も少なくない。
結局、王様がほしいがままに行動すれば、やがては王様自身もお困りになるということにもなります。

だから王様の言われることを、何でもご無理ごもっともと聞くことも一つの忠義の現れかもしれないが、真の家臣であるならば、王様が間違ったことをしないように、ときには忠言を呈しつつ忠勤を励まなければならない。
そのためには、ときには王様のご立腹を覚悟の上で苦言をもうさなければならないときもあると思います。

そのように王様に思いやりある名君になっていただくよう努めてこそ、ほんとうに王様のためを思う忠臣であり領民だといえると思います。

最近は、特に消費者としての立場が、ますます重視されるようになってきて、好ましいことだと思いますが、それだけに、ここでいま一度、”消費者は王様である”ということのほんとうの意味を味わってみたいと思います。

そして、ともども名君となり忠臣となって、国家社会の真の繁栄をはかっていきたいものだと、そう思うのです。

松下幸之助著 商売心得帖 より抜粋

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いかがでしょうか?

皆さんは本当の意味を味わいながら、お客さまのことを真剣に考えていますか?
大家さん、店舗経営者さん、それ以外の方々も、ちょっと振り返ってみてください。

「顧客第一」に関する、私の考え方の一部を紹介した記事があります。ご興味があれば、下記にリンクしますので、ぜひ読んでみてください。

「顧客第一」って何だろう?

では、おやすみなさい。

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㈱BCコンサルティング 下條雅也