商売・経営の改善どこから手をつける?Part3
前回、前々回と「顧客」の視点から影響度の大きい順に仕事をして行きましょうとお話しました。
そして、「パレートの法則」について簡単に勉強し、仕事を「可視化」つまり「数値化」して行きましょうとお話しました。
今回はその補足説明になります。(前回、前々回をお読みで無い方は、お手数ですが戻って読んで見てください。)
よく、「パレートの法則」(20:80の法則)を語る時、こんな言い方をされる方がいます。
「売り上げの8割を上位から2割のお客様が占めているのだから、下位の8割の顧客は切り捨てる。」
「売り上げの8割を上位から2割の商品を占めているのだから、下位の8割の商品は切り捨てる。」
確かに、影響度・重要度・緊急度に関して言えば間違えではないかもしれません。
私ももし、「どこから仕事に手を付けたらいいですか?」と問われれば頭の2割から始めてくださいと申し上げます。
しかし、「切る捨てる」はいかがなものでしょうか
ビジネス本などでは、読者へのインパクトを考えて、「上位2割以外は切り捨てろ」的な本もあります。
ただ、下位8割の顧客や商品の中にも、上位2割になる可能性は大いにありますし、その逆もあるということも常に頭に入れておくべきでしょう。
上位の2割は常に入れ替わっています。
ですから、「可視化」して数字を確認することが重要になってきます。
また、「可視化」のお話を経営者の方にお話しすると、すぐにこんなお答えが返ってきます
「システムを導入することにしました。」
「POSレジを買うことにしました。」
確かに「可視化」するには便利です。
ただ本当に必要なのでしょうか?
例えば、個人商店でPOSレジを入れたとします。
本体の金額はウン十万円、保守費用も月々かかります。
個人商店で生み出す最終的な利益を考えたら、そこまでお金を払う意味があるでしょうか?
POSレジを使うために利益を作るようでは、本末転倒です。
例外ももちろんありますが、個人商店なら通常のレジを使いながら、紙と鉛筆で数字をまとめるだけで十分です。(パソコンが使えるなら、もちろんそちらの方が良いです。)
前回までをかんたんにまとめると
① 商売・経営では「顧客」が一番大切(顧客第一)。
② 商売・経営の改善は「影響度」の大きいところから始めよう。
③「可視化(数値化)」して物事を把握しよう。
とお話してきましたが、お話したことを極論で捉えず、大筋で捉えることが重要です。
「顧客」が何より大切とお話しましたが、お客様であっても極端なクレーマーであったり、暴力を振るうような方とはお付き合いしない方が良いと思いますし、
「可視化」して見ようと言っても、何から何まで数値化しても意味がありません。
ですから「常識」を働かせて、考えることもまた重要になってきます。
常識とはなんだろう?と、ふと考える時、私はいつもこの言葉を思い出します。
「世間は正しい」
これは松下幸之助さんの「商売心得帳」にある言葉の一つです。
(また松下幸之助さんですが、私はパナソニック関係者でも、宣伝してリベートを貰ってる訳でもありません。)
お客様が少なくなった、
売上が減った、
空き部屋が増えた、
アクセスが減ったetc
どんな商売をしていても、それが自分の商売への世間の評価で「世間は正しい」と思うのです。
ですから、自分の常識を世間の正しさに常に近づけて行く努力が必要なんだろうと思います。
また、長くなりました。
今回は説教臭くてすみません。
次回は、私が実際に取り組んだ例をお話いたします。
そして、「パレートの法則」について簡単に勉強し、仕事を「可視化」つまり「数値化」して行きましょうとお話しました。
今回はその補足説明になります。(前回、前々回をお読みで無い方は、お手数ですが戻って読んで見てください。)
よく、「パレートの法則」(20:80の法則)を語る時、こんな言い方をされる方がいます。
「売り上げの8割を上位から2割のお客様が占めているのだから、下位の8割の顧客は切り捨てる。」
「売り上げの8割を上位から2割の商品を占めているのだから、下位の8割の商品は切り捨てる。」
確かに、影響度・重要度・緊急度に関して言えば間違えではないかもしれません。
私ももし、「どこから仕事に手を付けたらいいですか?」と問われれば頭の2割から始めてくださいと申し上げます。
しかし、「切る捨てる」はいかがなものでしょうか
ビジネス本などでは、読者へのインパクトを考えて、「上位2割以外は切り捨てろ」的な本もあります。
ただ、下位8割の顧客や商品の中にも、上位2割になる可能性は大いにありますし、その逆もあるということも常に頭に入れておくべきでしょう。
上位の2割は常に入れ替わっています。
ですから、「可視化」して数字を確認することが重要になってきます。
また、「可視化」のお話を経営者の方にお話しすると、すぐにこんなお答えが返ってきます
「システムを導入することにしました。」
「POSレジを買うことにしました。」
確かに「可視化」するには便利です。
ただ本当に必要なのでしょうか?
例えば、個人商店でPOSレジを入れたとします。
本体の金額はウン十万円、保守費用も月々かかります。
個人商店で生み出す最終的な利益を考えたら、そこまでお金を払う意味があるでしょうか?
POSレジを使うために利益を作るようでは、本末転倒です。
例外ももちろんありますが、個人商店なら通常のレジを使いながら、紙と鉛筆で数字をまとめるだけで十分です。(パソコンが使えるなら、もちろんそちらの方が良いです。)
前回までをかんたんにまとめると
① 商売・経営では「顧客」が一番大切(顧客第一)。
② 商売・経営の改善は「影響度」の大きいところから始めよう。
③「可視化(数値化)」して物事を把握しよう。
とお話してきましたが、お話したことを極論で捉えず、大筋で捉えることが重要です。
「顧客」が何より大切とお話しましたが、お客様であっても極端なクレーマーであったり、暴力を振るうような方とはお付き合いしない方が良いと思いますし、
「可視化」して見ようと言っても、何から何まで数値化しても意味がありません。
ですから「常識」を働かせて、考えることもまた重要になってきます。
常識とはなんだろう?と、ふと考える時、私はいつもこの言葉を思い出します。
「世間は正しい」
これは松下幸之助さんの「商売心得帳」にある言葉の一つです。
(また松下幸之助さんですが、私はパナソニック関係者でも、宣伝してリベートを貰ってる訳でもありません。)
お客様が少なくなった、
売上が減った、
空き部屋が増えた、
アクセスが減ったetc
どんな商売をしていても、それが自分の商売への世間の評価で「世間は正しい」と思うのです。
ですから、自分の常識を世間の正しさに常に近づけて行く努力が必要なんだろうと思います。
また、長くなりました。
今回は説教臭くてすみません。
次回は、私が実際に取り組んだ例をお話いたします。