呉エイジ「我が妻との闘争2018 昼下がりの冤罪編」感想 | まぶたはともだち

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※前作の感想はこちら

 

 

・我が妻との闘争2018 昼下がりの冤罪編(呉工房)

振り替え休暇が平日に取れたので、前日から私はウキウキ気分を隠すことが出来なかった。

家族全員が揃っている状態で私が堂々とマックに向かおうものなら、近所中に聞こえるほどの嫁の怒号が響き渡ることだろう。しかし明日は平日なので子供たちは学校、そして嫁は夕方までパートだ。至福のマックタイムを遮るものは何もない。

いつもよりゆっくり目覚めて、思う存分にマックと戯れようではないか。私は目覚まし時計のアラームを9時半にセットして眠りについた。

翌朝、目を覚ますと家の中はひっそりとしていた。自由漫喫タイムの始まりである。

「さて、とりあえずコーヒーでも飲むか」

台所に向かう途中に何げなく食卓に目をやると、嫁の筆跡で書き殴られたメモが視界に飛び込んできた。

 

「アンタ、子どもたちも学校で頑張ってるし、私もパートで一生懸命働いてるんやから、一日中ホゲーッとしてたらあかんで。とりあえず私の車を車検に出しといてや。○○自動車さんへ十時に予約を入れておいたから」

出ました!楽しみだった自由漫喫タイムは、出鼻からくじかれましたよ!

「何を勝手に予定入れとんねん。十時って……ヒィーッ!残り時間三十分を切ってるやんっ!

(「仕組まれた罠」より)

 

 

「名古屋夫婦二人旅編」以来、1年ぶりの新作です。マックピープル連載のエッセイのうち、未単行本化のエピソード5本、書き下ろしが1本。今後も年1ペースで単行本化の予定らしく、ウキウキです。

まあ相変わらず嫁さんは強力なキャラクターで、呉エイジ先生のツッコミはキレキレ。書き下ろしの「昼下がりの冤罪」は珍しく嫁さんが100パー悪いエピソード(多分)で、その居直り方には感心させられました。

 

しかし今更ですが、車の出てくるエピソードがものすごく多い。通勤も車、レジャーも車。どこに行くにもとりあえず毎回クルマに乗る。

姫路って新幹線も止まるし鉄道網もそれなりに発達しいるのでは?と思っていたけど、やっぱり車社会なんですね。

 

 

 

 

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