広島カープはどれほど県民に愛されているのか?現地で確かめてみた(後編) | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

【前回までのあらすじ】

日本シリーズ開催中の広島を訪れることになったボク。

本当にニュースで観るような盛り上がりを見せているのだろうか?という疑問を持って現地に向かったところ、ものの半日で広島東洋カープと広島県全域が、切っても切り離せない存在であることを強く認識するのだった。

 

 

※前編はこちらから

 

 

2日目(10月28日)(日本シリーズ第2戦)

広島→竹原

 

ぶっちゃけもう1日目の地点で「愛されているどころか、ここはカープという名の宗教国家である」と断言できることが分かったのですが、まだまだ行きます。

 

ホテルで朝食がなかったので、喫茶店を求めてふらふら……。

と、辿り着いたのは年季の入った喫茶店「ルーエぶらじる」。

のぼりが邪魔で見えてないですけど、写真の左上に「モーニング発祥の地」との表記が。

なんと!名古屋じゃなかったのか!

 

こちらBモーニング、650円。生のフルーツがついてこのお値段はなかなかリーズナブル。

 

店内は備えつきのスポーツ新聞を読む女性が目立ちました。(男性客がそもそもあまりいなかった)

スポーツ新聞はオッサンの読み物だと思っていたのですが、少なくともこの時、この場所ではそうでもなかったのでしょうか。

 

大荷物を抱えたボクを観て、旅行客だと一目で分かったのでしょう。

店主のおばさんは「お土産に」とマッチ箱を渡してくれました。

自分、飛行機で帰るんでそれはちょっと……と話したら、中のマッチを抜いてくれました。

頭がやわらかいお方です。自分が硬いのか。

そのあと原爆ドーム→広島城と市内を散策。

すると広島城のあたりにテントと人だかりが。

この日は「広島フードフェスティバル」が開催されていたのです。

B-1グランプリか?という位の盛況っぷりでした。天気も良かったしね。

まあしかしカープのレプリカユニフォーム着用率の多いこと多いこと。売り子の方も松山のユニフォームを着ていたりする。まさか今晩彼らが全員球場につめかけるという訳でもありますまい。

この日は10月最後の日曜。ハロウィンで渋谷はごった返していたそうですが、それらしい仮装をしている人は駅前を含めて一人も見かけませんでした。舶来のイベントよりカープの日本シリーズの方がよっぽど優先される行事なんでしょう。たぶん。

 

カキがおいしかった

ちなみに広島市民球場跡ではMLBのイベントが開催されるとのことで、斎藤隆がトークショーをやっていました。

じっくり観たかった……。

 

夕方、バスで竹原に移動します。

アニメ「たまゆら」でも取り上げられていた、年に一度の静かなお祭り「憧憬の路」。

2002年に始まった歴史の浅い行事のようで、昨日行った「八紘」のお好み焼き屋さんは、以前竹原に住んでいたと仰っていましたが存在を知らないようでした。まあ思いのほか空いてたもんな。

地元の小学生が書いたとおぼしき夢灯りを見ると、「カープが日本一になりますように」と書いている子が過半数を占めようかと言う勢い。

「浦安鉄筋家族」の佐渡勇子みたいなやつが普通にクラスにいるんだろうな……。

 

そうだ、佐渡勇子がらみのエピソードだけ抽出した「赤ヘル!広島鉄筋家族」っていうあざとすぎる便乗本も出てるんですよ。

浦鉄知らなくてもプロ野球ファンなら絶対楽しめるし、是非読んでくれよな~。

 

 

この新井さんもなかなかインパクトあった

 

 

3日目(10月29日)(移動日)

竹原→大久野島

 

昨晩泊まった「グリーンスカイホテル竹原」のレストランにこんなもんが。

永久欠番・黒田博樹

丸はマジでどこ行くんですかね……

ぶっちゃけ今の広島なら後継者がポッと現れてもおかしくないし、どうか本人が納得の行く決断を。

 

この日も竹原を散策。

 

……と、とある民家の張り紙が目に付きました。

左側は観光客の方々による寄せ書き。

そして右側は……。

なんとスコアの手書き速報。

「中田廉良くやった」「ジョンソンいいぞ……」の文字に強い力を感じました。

(第2戦は5対1で広島が快勝)

 

 

4日目(10月29日)(日本シリーズ第3戦)

 

この日は終日大久野島でうさぎとたわむれて過ごしました。

毛づくろいしてあげてるの可愛いけど、時間をかけて見た感じ、主従関係があってムリヤリさせられている感じでしたよ。

生存競争は厳しい……。

牧草あげると、口からハミ出るのがドカベンの岩鬼っぽいな……とか考えてました。

ビョーキか?(実際ビョーキ)

 

流石にこの日は、野球のことは頭からキレイさっぱり忘れたままかと思いきや……

なぜかホテルの売店にカープとコラボしたTシャツが。

兎人(うさんちゅ)Tシャツは正直買うかどうか悩んだ。胸に白抜きでロゴが入ってるだけだから、普段使いにも適しているし。

 

あとロビーで年配の方が、めっちゃ緒方の継投がどうのこうの、甲斐がどうのこうのと話していました。

盗塁阻止率100%は勲章ですよね……。

 

夜、食事を採ってから、自室で試合を観戦。

チーズおかき、マジですごい。無限に酒が飲めるし、酒を飲むと今度は無限にチーズおかきが食える。

俺は亀田製菓に肝臓をわしづかみにされている……。

こういうCMが無限に流れると旅行してるな、って感じになる

 

この日はソフトバンクが9対8で乱打戦を制しました。

広島も9対3から猛追したんだけどな……。

 

 

5日目(10月31日)(日本シリーズ第4戦)

大久野島→竹原→成田

 

この日は帰るだけ……だったのですが、広島空港である看板が目に入りました。

あら!いぃ!とは……。

ダジャレってあんまり堂々してると、一周回って面白くなるもんなんですね。

 

いや~、しかし新井さんは本当に愛されてますね。

それでいてチームの3連覇を見届けて引退するなんて、幸せ者です。

 

19時30分の離陸を待つ間、ロビーで日本シリーズを観ていました。

この写真だと分かりづらいかもですが、何十人も人が食い入るように画面を見つめていました。

画面に対して垂直方向のイスに座っている人も、身体を90度回転させて観ていました。

この直後、野村が上林に先制ホームランを打たれて思いっきり舌打ちしたおっさんがいました。正直ちょっと怖かった。

広島はこの日も結局1対4で連敗。更に続く第5戦、第6戦も貧打にあえぎ、3年連続でポストシーズン敗退の屈辱を味わうこととなりました。

やはりパ・リーグとの間には覆せない実力差があるのか……?

 

 

というわけで、広島県はまごうことなきカープの王国でした。

最初から最後まで、カープの存在を認識させられ続ける旅でした。

サンフレッチェ広島のポスターもそこそこ見かけましたが、この球団は広島県民のアイデンティティーと固く結びついていると言っても過言ではないでしょう。

 

なんて理想郷のような世界なんだろうと思う一方、ヤクルトは普段こんな人たちを相手に戦っているのか……と恐ろしい気持ちにさせられました。

やっぱりヤクルトも新潟or松山に本拠地を移して地域密着をだな……ってそれもう別のチームのような気もしますけどね。