というわけで感想編の続きです。
月のテネメントを読んだボクは、作品の舞台となった月島がどんな街なのか、現地に赴いて確かめてみました。
初めにお断りしておきますが、ボクはアニメの聖地巡礼などは他人が作った資料を観ながら回ったことしかないので、マンガと同じカットが観たい!みたいな需要には決してお答えできません。ご了承ください。
何気なく街中を歩いているシーンの特定とかは流石にムリです。教えてくれたら行きますけど。
では全15話のおおまかなあらすじと、チェックポイントをピックアップしておきましょう。
(以下、盛大にネタバレになります)
【第1話】
大家代理の川久保かわせみ、迷いながらも喫茶店「月の岬」を訪問。客も少なくオーナーである三宅たたきと、同じ長屋に住む友人・マルニと出会う。かわせみはたたきに、大家の祖母が月の岬を長屋ごと取り壊す計画を立てていることを告げる。
【東京メトロ有楽町線・都営地下鉄大江戸線・月島駅4番出口】
【佃小橋】
【第2話】
レトロといえば聞こえは良いものの、月の岬はガラクタがうず高く積まれた時代遅れの喫茶店であった。店主であるたたきもまた、その腕前に反比例して、余りにも経営に無関心だった。かわせみはコンサルとして、どうすれば店が繁盛するかたたきと相談する。
【第3話】
かわせみ、慣れないながらもたたきの淹れたコーヒーを試飲。
【日の出湯】
(あとこの回、レバーフライを買いに行ったけど「ひさご家阿部」って結構有名な店らしいっすね。次があったら行きます)
【第4話】
月の岬は休業日。かわせみは不動産屋で坂井ちとせと打ち合わせし、たたきは知り合いの家でコーヒーの勉強会。
そのあと二人は合流し、朝潮運河を散策する。
【朝潮運河】
回っていたときはどこが朝潮運河なのか良く分からなかった(全く違う角度ながら、偶然写真に収めていた)
【第5話】
マルニ、夏風邪を引く。かわせみ、たたきにもらったナースコスで看病。
【第6話】
浴衣を着せてもらったかわせみ、たたき、マルニと三人でたたきの友人、下造ルカの実家が営むもんじゃを食べに行く。
【月島警察署 西仲通地域安全センター】
【月島もんじゃストリート】
ルカの店のモデルは見当たらなかった
関係ないけど、良く見たらこれ例のプールじゃねーか
【第7話】
坂井ちとせ、月の岬を偶然訪問。仕事で失敗して気落ちする彼女にコーヒーを出し、励ますことに成功する。
この回、マルニは未登場。
【第8話】
長屋のバランス釜が壊れ、かわせみはマルニと一緒に銭湯に行くことに。そこで出会った少女・山本ぽえるに講釈を垂れられる。
【日の出湯】
【第9話】
ぽえるが月の岬を訪問。同じ学校の彼女は一方的にたたきのことをライバル視していたのだ。一向は実業家の娘である彼女が新しくオープンした喫茶店に連れてこられ、たたきは父・小篠賢三と相対することとなる。
【第10話】
かわせみは築地本願寺の盆踊りに参加しようとするも、近隣の火災で中止に。
落ち込む彼女に、補習を終えて月の岬にやってきたルカとぽえるはたたきを交え、4人で晴海橋梁まで散歩に行こう、と提案するのだった。
【築地本願寺】
マンガでは屋台しか描いてなかったので省略
【晴海橋梁】
だから真横から撮るのを忘れた
【第11話】
まだ8月ながら秋の訪れが感じられる気候の頃、月の岬は秋物の服を探すたたきによって、いつも以上に取っ散らかっていた。
掃除をする過程で見つかったアルバムを読み返す過程で、たたきはかつて父親が自分のために淹れてくれたコーヒーを思い出す。
【第12話】
たたきは父親のコーヒーの味を再現しようと懸命になる頃、マルニは月の岬の制服を作製していた。
かわせみ達の努力の甲斐もあって、少しずつ客足が増えつつあった月の岬であったが、大家であるかわせみの祖母から無情な連絡が届く。
【第13話】
間もなく月の岬がなくなることが、事実上決定してしまった。その事に落ち込んでいたたたきは、励ますかわせみを外に連れ出す。
【佃大橋付近】
灯台です
ちなみにこの下は公衆トイレです
【第14話】
大家、来日。たたきとマルニに、来年3月までに引越すことを通告する。
かわせみたちは月の岬が少しずつ変わりつつあることを懸命に訴えるが、なしのつぶて。そんな中、たたきは黙って初めての「月の岬オリジナルブレンド」を淹れるのだった。
【最終話】
長く時は流れて、季節は春。
高校入学を控えたかわせみは、マルニと共に久しぶりに月島の地に降り立っていた。
【初見橋交差点】
【住吉神社】
以上、全15話でした。こうしてみると、喫茶店の中で完結しているエピソードも多いですね。
合間に喫茶店としての日常を描いていたりするわけで、1つのテーマを消化するだけで8ページまるまる費やしているわけではありません。小気味良いレベルでテンポ早いよなあ。
ボクが訪れたのは8月25日、土曜日。
夏の終わり、海沿いの町はゆっくりと時が流れていて、行き交う人の足取りも、遊覧船も、子どもの飛ばしているドローンでさえもゆっくりで……。
何をするでもなく、相対的に充実した時間だったような気がしました。
現地に行ったときの個人的な出来事をごちゃごちゃ書きたいんで、更に別記します。
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