ハヤテのごとく!最終回(前編) | まぶたはともだち

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最近はプロ野球もお熱です。

本日、4月に連載が終わったハヤテのごとく!の単行本の最終51巻、52巻が発売されました。

(秋葉原のアニメイト前でパシャリ)

 

では早速、長期連載のマンガが終わったとき恒例の自分語りから始めさせていただきます。

 

 

ハヤテのごとくの完結をもって、小学6年生のボクが少年サンデーを買い始めた当時(2004年末)から載っていたマンガは、名探偵コナン以外全部終わったことになります。

 

2004年末…金色のガッシュ!はいざファウードに乗り込もう、というところ。

名探偵コナンは水無玲奈初登場(!)のエピソードが終わった直後。

MAJORはマイナーリーグ編の終盤、バッツとファルコンズが死闘を演じていたあたり。

そしてハヤテのごとくは…今でもよく覚えています、ボクが初めて読んだのは、大晦日にナギが「九十九里ケ浜で初日の出が見たい」と言い出して、自転車で首都高をぶち抜いていく話でした。

単行本2巻所収。ちなみに当時「高速道路は自転車(屋形船)は通れない」ということさえちゃんとは分かっていなかった。

 

その独特の作風に、衝撃が走りました。「良く分からないけどすごく面白い!」と強烈に思いました。パロディネタの応酬がとにかく自分には新鮮で、オタクとしての礎になりました。

 

それから13年ですか…。ここは「あっと言う間だった」と言うべきなのでしょうが、「確かに長かったな」という実感があります。

当時のサンデーはもう残っていないのですが、とりあえず最後に買った3年前のサンデー(神のみぞ知るセカイ最終回)の目次を観てみましょう。

もうそろそろ終わるというマギとムシムギョーを除くと、残っているのはBE BLUES!、境界のRINNE、BIRDMAN、コナン、銀の匙、あとここには載ってないですけど「湯神くんには友達がいない」の6つだけですか?自分も年を取ったもんだな…。

(マギと銀の匙は完結したら読みたい)

 

話を戻しましょう。ハヤテのごとく!との衝撃の出会いを果たした小学生のボク。

数か月後に発売された単行本1巻を、夢中で買いに走りました。それがボクが生まれて初めて買ったコミックスでした。

あの頃のボクはまだ、本を取り寄せるという手段も知らなくて…どこ行っても売り切れの単行本を手に入れるのには数か月かかったけど…入手したときは本当に嬉しかった。

今日とらのあな秋葉原店のレジに51巻と52巻を持って行ったとき、あのときのワクワクした思い出を思い起こしながら感慨にふけっていたのは言うまでもありません。

 

とらのあなで買うようになったのは中3の頃だったかな、16巻あたりでアニメショップの存在を知り、「とらのあなで買うとポストカードが付いてくる」ということを認識して、発売日の週末になると新宿のとらのあなに行くのが1番の楽しみだった時期もありました。

昔を懐かしみながら改めて少し読み返してみたんですけど、ヒナギクの戦闘力はヤバいですね。ボクにとってハヤテはあくまでギャグマンガで、ラブコメとしてのイメージは薄いんですけど、ヒナ祭り祭りでヒナギクが惚れた辺りが一番連載が盛り上がっていたかなとも思います。

っていうかこれ、ミーア・キャンベルやんけ!!!(これも当時は何の格好か全く分からなかった)

 

2007年には待ってましたとばかりにアニメ化。日曜10時から4クールにわたって放送(高校受験と重なっていたので序盤しか観てない…「七転八起☆至上主義」「Proof」は今でも良く聞く)

 

同時期に築地俊彦氏が手掛けた小説版はガガガ文庫のローンチタイトルになりました。

(3弾まで出た。全部読んだ…)

2009年には深夜帯に移行して2クール放送。(こっちは再放送で全部観た。「daily daily Dream」は最近でもオタク系の店で良くBGMとして流れている印象)

 

この頃のハヤテはコナンに次ぐ屋台骨となっており、10週に1回くらいのペースで表紙&巻頭カラーが確約されていました。マガジンで息を吹き返した久米田康治師匠とのプロレスも活き活きとしていた気がします。

 

…しかし、その後の凋落ぶりは、皆さんもご存じのとおりです。

 

25巻でギリシャ編が終わってからの、急激な内劣化。シリアスなストーリーもひと段落して、また日常に戻ってドタバタギャグをやってくれると思い込んでいただけに落胆の色は隠せませんでした。内容だけならまだしも、急に絵柄も変わって、作画がスッカスッカになったのも残念でしたし、もっと言うと、同時期に作者が水曜どうでしょうにハマってしょうもないパロディを連発していたのもキツかった。

3期「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」4期「Cuties」とかやるくらいならギリシャ編を2クールでやって欲しかったですよ、マジで…(3期は全部観たけどマジで苦行だった)

ただ…これは完全に憶測ですが、編集部から話をたたまないでくれと懇願されて、モチベーションが保てないまま無理して連載を続行していたのでは、という気もします。こればっかりは畑先生を批難しても仕方がありません。

 

単行本は29巻で購入が止まっており、後日買ったまま封を切ってすらいなかった26巻以降は売り払いました。

自炊する直前の単行本

 

終われ、終われとひたすらに念じながら読み続け西蓮寺ルカとの良く分からない同人誌対決が終わったのが40巻。そのあとの海の家で兄と再会するくだりも、まるでフォローできない内容でした(41~43巻)。

この辺りになると「頼まれても読まない」レベルにまでモチベーションが下がっており、ついに本誌で読むのを断念しました。ちょうど3年前、サンデーを買うのを辞める少し前でした。

あの時「今度ハヤテを手に取るのは連載が終わった時だな」と思いましたが、ついにその時が来たのかと思うと、本当に感慨深いです。

 

 

後半につづきます。