自然とは自分の身体を拘束する事なく

無理のないよう気ままにする事です。



例えば熱があって大儀な時は、

寝ろという命令を身体がすると思えば、

寝ればいいのです。



また寝たくない

起きたいと思うのは、

起きるべしと命令されたと思い、

起きればいいのです。



歩きたければ歩き、

駆け出したければ駆け出し、


大きな声で唄いたければ

唄うのがいいのです。



というように

何でも心の命じるままにするのが本当です。



気が向かない、

心に満たない事は止す事です。



要するにどこまでも自然です。



これが結核に限らず、

いかなる病に対しても同じ事が言えます。



食物も同様で、

食べたいものを食べたい時に

食べたいだけ食べる。



これが最もいいのです。



薬はあまり良くありませんが、

食物としても薬だからとか、

滋養になるとか言って、


欲しくないものを

我慢して食べたり、


欲しいものを我慢して

食べなかったりするのは間違っています。



人体に必要なものは

食べたい意欲が起こるとともに、

食べたくないものは

食べるなという訳です。



そうして結核に

特に悪いのは動物性蛋白です。



少しくらいは差し支えないですが、

なるべく野菜を多く摂る方がいいです。



ところが栄養は魚鳥獣肉に

多いとして食べますが、


これが大変な誤りで、

必ず衰弱を増します。



考えても分かる通り、

動物性の物のみを食べていれば

敗血症などが起こって必ず病気になり、

生命にかかわる事さえあります。



それに反して菜食は

いくら食べても健康にこそなり、

病気には決してかかりずらいばかりか、

長寿者になる人を見ても明らかです。


konishi.M