ここで供物について

知っておきたい事があります。


それは霊といいましても、

食物を食べなければお腹が減ります。


そうして霊の食物とは、

全ての食物の霊気を食するのです。


ただし現世と違い、

極めて少量で満腹しますので、


霊一人一日分の食糧は

ご飯粒三つくらいで足りるのです。


従って

普通の家庭でお供えされた食物といえど

かなり多数の霊人が食しても

有り余るくらいですから

その余分は餓鬼道の霊達に施与しますので、


その徳によって

その家の祖霊の向上が速やかになるのです。


この意味において

祖霊へ対しては出来るだけ

飲食をなどを供えるべきで、


万一祖霊へ対して供養を怠るときは、

祖霊は飢餓に迫られ、

止むを得ず盗み食いをする結果、

餓鬼道へ堕ちるか

又は犬猫のように獣類に憑依して

食欲を充たそうとします。

それがため畜生道へ落ちるのです。


全て人霊が獣へ憑依するときは、

悪貨が良貨を駆逐するように、

漸次人霊が溶け込み、

獣霊の方へ同化してしまいます。


この人獣同化霊が再生した場合

その獣となって生まれますが、

これは生来の獣霊とは異なり人語を解します。


よく馬、犬、猫、狐、狸、蛇等に

人語を解するのがありますが、

これらは上記のように人獣同化霊の再生です。


この同化霊は

獣類になってある程度の修行が済むと

また人間に再生するのです。


ここで注意すべきは蛇、猫等を

殺し祟る事がありますが、

これは同化霊であるからで、

同化霊でないものは祟りません。


また旧家などに古くから青大将がいますが、

これは先祖が蛇との同化霊となって

子孫を守護していますので、

これらを殺す場合非常に立腹し戒告を与えます。


よく蛇を殺してから死人ができたり

家が没落するというような事はそれです。


konishi.M