~ブログ版 169号~
~子ども職業体験~
みなさま、こんにちは!
医療技術部放射線科 近藤です。
当院では、3月4日、11日に『子ども職業体験』を開催しました。
子ども達の未来のために、いろいろな職業を知って体験してもらいたいという高後理事長の思いのもとに昨年から企画された職業体験ですが、今回は、小学4年生~6年生の45名の子ども達が参加してくれました。
少し緊張しながら、保護者と一緒に来院した子ども達は、白衣に着替えると、嬉しそうに笑顔をみせていました。
そして、高後先生から「医療は、医師や看護師だけではなく、たくさんの職種のスタッフで支えあっています。今日は、いろいろな職種を見て体験して、医療のお仕事に興味をもってくれると嬉しいです」とエールをもらい、4つのコースに分かれて体験しました。
体験内容は…
① 医師コース
産科医師体験は、妊婦さんが、妊婦期間中どのような健診を受けているのかを知ってもらい、妊婦さんの協力のもと、実際の妊婦健診を見学します。そして、先生の助けをかりながら、妊婦さんのお腹をエコーで診てもらいました。
「本当にお腹の中に赤ちゃんがいるんだぁ」と感動していました。
婦人科医師体験は、腹腔鏡手術用の機械をつかい、ビーズ運び、リボンを切る操作をし、実際の針と糸をつかって運針の体験をしました。子ども達は両手でとても上手に使いこなしていました。
小児科医師体験は、聴診器で子ども達にお互いの心臓の音を聞いてもらい、赤ちゃん人形をつかって元気な赤ちゃんの心拍数と比べてもらいました。自分たちより早い心拍に驚いていました。そして、アンビューバックをつかい、赤ちゃん人形で人工呼吸と心臓マッサージをして蘇生を体験しました。
②助産師・看護師コース
出産したばかりのママさんから母子手帳をお借りして、妊娠中の経過を知ってもらい、胎児人形を抱っこし、妊婦体験ジャケットをつけて赤ちゃんの重さを実感してもらいました。
そして、赤ちゃんの沐浴を見学し、元気いっぱいに泣く赤ちゃんに目を輝かせていました。
③放射線技師・検査技師・薬剤師コース
放射線技師体験は、放射線の機械に触れ、X線撮影で人や物がどんなふうにうつるのかを体験しました。X線って便利だなぁ~と驚いていました。そして、エコー体験として、自分でプローブを動かして妊婦さんをみさせてもらいました。
検査技師体験は、血液型判定の体験をしました。血液を血清と混和させ、凝集するかで何型かを判定します。スポイトの使い方が難しそうにしていましたが、型によって反応が違うのを面白そうにしていました。
薬剤師体験は、軟膏づくりを体験しました。いくつかの薬を上手に混ぜ合わせて、容器に詰めました。保湿クリームなので、みんなに塗ってあげたいとお土産になりました。
④ 調理師・栄養士体験コース
パン作りを体験しました。生地を成型し、お好みの具をトッピングして、自分だけのオリジナルパンを作りました。焼きあがりまでの時間に栄養士さんから、栄養素の働きから3つに色わけした三色食品群を用いて、食品の働きとバランス良く栄養をとることの大切さをお話ししてもらいました。焼きあがったパンを「今まで食べたパンの中で一番おいしい!」と喜んで食べていました。
体験後の保護者アンケートでは、
・子どもは、病院内で医師と看護師以外にもたくさんの方々が働いて、いろんなお仕事があることを知り、働くことへの興味や憧れをもってもらえたと感謝しています。
・お忙しい中でも、ともて優しく、仕事が楽しいという先生方に触れあえたことで、働くことへの興味や憧れをもってもらえたと感謝しています。
・とても有意義で、内容が濃い素敵な経験をさせていただき感謝しています。
参加したお子さんからは、
「自分が産まれた病院で、このような職業体験ができ、とても嬉しかった。」
「他のコースも参加したい!全コース制覇したい!」
という声をたくさんいただきました。
子とも達の、元気で明るい笑顔をみることができ、職業体験を企画して良かったと思いました。
地域の子供たちの豊かな育ちに貢献できるように、今後も継続してきたいと考えております。