~ブログ版 第88号~
~胎児超音波検査~
皆さまこんにちは。
医療技術部 放射線科です。
当院では、より安全にお産をしていただくために、
放射線技師による、中期(24週~27週)・後期(30週~32週)での胎児超音波検査を行っています。
赤ちゃんの発育・羊水量・頭部・腹部・心臓・胎盤などを検査しています。
中期で検査をしたのに、後期でも検査をする意味あるの?
と思うかもしれません。
赤ちゃんは妊娠期間を通じて変化していきます。そのため中期に分かりにくかったものが、後期で分かってくることもあります。
また、赤ちゃんの体勢などによって、中期に検査しにくかったところを後期で再度検査することもあります。
簡単にですが、実際の写真をお見せします。
・胎盤に臍の緒が入っているところは赤ちゃんが大きくなってくると観察しにくいため、中期の方が観察しやすいです。
・心臓は中期の時もしっかりと観察できますが、後期でも再度しっかりと観察しています。
検査は必ずしも異常を発見できるものではなく、出生後に発見される場合も少なくありません。
出生前に異常が判明した場合は、大きな心配や悩みにつながることになりますが、事前に判明することでご家族の心の準備期間がもてるとともに、出生後の赤ちゃんへの適切な対応が可能となります。
皆さまにとって素敵なお産となるよう、スタッフ一同頑張っています。
※写真は承諾を得て、当院スタッフの赤ちゃんを掲載しています。