辻井伸行氏、前から一度、実際の演奏を聴いてみたいと思っていて、仕事・ボクの学校の休みの都合がちょうど折り合いのつくこの日、しかも頑張れば行ける場所でコンサートがあったのと、チケットが取れたので行ってきた。



題目の詳細は覚えきれなかったけれど、


バッハ

ショパン


休憩


ドビュッシー

ラフマニノフ

アンコールに応えて二曲ほど


バッハの時、音が荒いと思った。

ショパンになってもなかなか音の硬さというか荒さというかが残っていて、別れのワルツで持ち直したかな?って思った。

で、休憩が明けて、ドビュッシー、「入ったな」と思った。もっと言ってよければ、バッハは今日の彼に合っていないように聞こえた。

しかし、ドビュッシー以降、加速度的に神がかっていき、息をするのを忘れてしまったほど。ラフマニノフは辻井伸行氏に合っていると思った。しかし、アンコールになってさらに凄さは増して、拍手喝采、嵐。


実際に見たいと思ったのは、何かで見た時に、辻井伸行氏の演奏(なのか演奏する姿なのか?)から出てくるエネルギーのようなものの大きさを感じたからだった。

癒されるのではなく、パワーをもらう感じ。

百聞一見に如かず、というか…

バッハの時は何も感じなかったけれど、ショパンの時に高音の連打(?)、右手での演奏を高い音を早い速度で演奏する時の音が綺麗で、とてもいいと思った。指の強さがあるのだろうと思った。バッハの時に一つずつの音がしっかりしすぎていて荒く感じた。


その高音だけでなく、後半は怒号のような低音の連打からもう一体何の楽器の音を聞いているのか分からなくなり、自分がどこにいるとか、色々なことを忘れてしまうほど、本当に素晴らしかった。


ほぼ満席。

日本じゃなくても知られている所では知られているようで、チケットが取れたことそのものがラッキーだったかも。チケット取った頃はまだ空席があったから席もそこそこ選べたけれど…


ちょっと往復の運転5時間で疲れたけれど、本当に行って良かった。

今度は彼の手の動き、呼吸が見られる場所で見られると嬉しいな。