MMZ-89 Jennifer(ジェニファー)バルーントートバッグ型紙の作り方
表地:帆布、オックス、ツイル、ツイードなど中肉〜薄手程度の生地
裏地:シーチング ブロード、ナイロン、ツイル等の薄手程度の生地
サイズ
2サイズ展開:S / M
Sサイズ
- タテ 22cm
- ヨコ 32cm
- マチ 9cm
Mサイズ
- タテ 25.5cm
- ヨコ 44cm
- マチ 11cm
材料
Sサイズ
- 表地 110cm幅 0.6M
- 裏地 110cm幅 0.4M
- 接着芯110cm幅 0.6M
- ファスナー30cm 1本 または マグネットボタン14mm 1組(作る仕様によってどちらか1つをご用意ください)
- Dカン 内径20mm 2個 (ショルダーバッグを作る際ご用意ください)
Mサイズ
- 表地 110cm幅 0.9M
- 裏地 110cm幅 0.7M
- 接着芯110cm幅 0.9M
- ファスナー40cm 1本 または マグネットボタン14mm 1組(作る仕様によってどちらか1つをご用意ください)
- Dカン 内径20mm 2個 (ショルダーバッグを作る際ご用意ください。
バッグの口をファスナー開閉仕様にする場合は上記のパーツをご用意ください。
バッグの口をマグネット開閉仕様にする場合は上記のパーツをご用意ください。
1.裁断をする
①接着芯を貼るパーツをあらかじめ大き目に裁断します。
②表地の接着芯を貼るパーツを大き目に裁断します。
※接着芯を貼るパーツは型紙より5㎜~8㎜程度大きく裁断しておきます。
〇接着芯を貼る際は、コピー用紙などを一枚挟んで接着すると良いです。
接着芯から染み出た樹脂がアイロンに付くと焦げや汚れを防ぎます。
③芯を貼ったパーツに型紙を乗せ直し型紙通りに裁断をします。
この作業を「粗断ち」といいます。
裁断にひと手間かかりますが、正確に作品を作る事ができます。
※写真は他の作品のパーツを使用しています。
④表地、上記のパーツを裁断します。
⑤裏地、上記のパーツを裁断します。
2.印を入れる
①合印にノッチを入れます。ノッチ(切り込み)は2㎜~3㎜程度入れます。
3.Dカンタブを付ける(ショルダー仕様のみ)
この仕様はショルダーバッグを作る方のみ参照してください。
トートバッグは次の行程に進んで下さい。
Dカンタブを「側面袋布」につけます。
①「表タブ」と「裏タブ」を用意します。
②「表タブ」の縫い代を5㎜折ります。
③「裏タブ」も同じように縫い代を5㎜折り、アイロンで押さえます。
④「表タブ」と「裏タブ」の上端を合わせて両端にコバステッチをかけます。
※コバステッチとは、端から1~2㎜の所にかけるステッチを指します。
⑤表タブの下端を折り、アイロンで押さえます。
⑥パターン内に記載してある「折り返し線」でタブを折り、アイロンで押さえます。
⑦タブに「Dカン」を通します。
⑧「①~⑤」の順にステッチをかけ「側面袋布」に縫い付けます。
⑨もう一枚も同じように付けます。
4.側面ポケットをつくる
①「側面ポケット」と「裏側面ポケット」を中表に合わせポケット口を縫います。
★ミシンで縫った後は必ずアイロンを当てて下さい。
細めにアイロンを当てる事で縫い目が落ち着きより美しい仕上がりになります。
②縫い代をアイロンで割ります。
③縫い目を「突き合わせ」にしてアイロンで押さえます。
④ポケット口にコバステッチをかけます。
※コバステッチとは、端から1~2㎜の所にかけるステッチを指します。
⑤もう一枚も同じように「側面ポケット」を縫います。
⑥「側面袋布」のポケット付け位置に「側面ポケット」を据えます。周囲を粗ミシン止めします。
もう一枚も同じようにぬいます。
5.底布と側面布を接ぐ
①「工程番号4」で縫った「側面袋布」と「底布」を中表に合わせ縫います。
②縫い代を「底布」側に倒しアイロンで押さえます。縫い目のキワ「底布側」にコバステッチをかけます。
6.表袋布を作る
①「袋布」の底部分にあるタックをたたみ、ステッチで押さえします。
②もう一枚も同じようにタックをたたみます。
③「袋布」と「底布+側面袋布」を中表に合わせクリップします。
④端から8㎜の所を縫いパーツを接ぎ合わせます。
⑤バッグの口から2㎝の所に切り込みを入れます。出来上がりから2㎜手前まで切り込みを入れます。
この部分の縫い代を片倒しのままでは厚みでゴロゴロしてしまいスッキリと綺麗に仕立てる事ができないため
部分的に縫い代を割ります。
⑥アイロンで割ります。反対側も同じように切り込みを入れアイロンで割ります。
⑦同じようにもう反対側も「袋布」も接ぎます。
7.マグネットボタン開閉仕様(マグネットボタンの付け方)
「見返し」にマグネットボタンを付けます。
ファスナーを使用して作る場合は次の行程に進んで下さい。
①マグネットボタン付け位置に裏から印を入れます。
②印と当金の中心を合わせます。
③当金のタテ穴部分に印を入れます。
④タテの印を入れた部分に切り込みを入れます。
⑤穴にマグネットボタンの足を差し込みます。
⑥足は奥までしっかりと差し込みます。
⑦当金を足に通します。
⑧足を中心に倒します。
⑨反対側も足も中心に倒します。
⑩マグネットボタンが付きました。
薄手の生地を使用するとマグネットボタンと生地の間に隙間が出来る事があります。
そういった場合は、帆布ぐらいの厚みの布を一枚噛ませて付けて下さい。
⑪凹側も同じようにマグネットボタンを付けます。
裏側はどちらも同じ面をしています。
8.ファスナー開閉仕様(ファスナーと口布の作り方)
①ファスナーの先を上図のように折り返します。
裏側はこのようになっています。
②「ファスナータブ」の両端を出来上がりに折ります。
③距離が短い方も出来上がりにアイロンで折ります。
④距離が長い方を半分に折り、アイロンで押さえます。
⑤ファスナー止まりを三つ折りします。
⑥端から5㎜の所をステッチ押さえします。
※ファスナーのムシを中心に生地の部分を折り返します。
⑦「ファスナータブ」の中心にファスナーを据え、タブで挟みます。
⑧「ファスナータブ」の周囲にコバステッチをかけます。
⑨ファスナーの準備ができました!
⑩「口布」と「裏口布」の端を出来上がりに折ります。
⑪「口布」と「ファスナー」を中表に合わせます。
⑫「口布」と「裏口布」を中表に合わせ上図のように縫います。
⑬角をカットします。
※角の縫い代を薄くしてスッキリと仕立てるためにカットします。
⑭「口布」を表に返します。
※隅は「目打ち」などを使用して「角」を出します。
⑮上図のように「口布」の周囲にコバステッチをかけます。
⑯反対側の「口布」も同じように縫います。
9.見返しを縫う
①「見返し」を中表に合わせ両脇を縫います。
②縫い代をアイロンで割ります。
③「口布」を「見返し」の付け位置に据え端から5㎜の所を縫います。
④反対側もおなじように接ぎあわせます。
10.内ポケットを付ける
「裏袋布」に「内ポケット」をつけます。
①「内ポケット」を中表に合わせ「返し口」を残して周囲を縫います。
②四隅を三角にカットします。出来上がりから2~3㎜手前までカットします。
縫い代を薄くする事で四隅をスッキリと仕立てる事が出来ます。
③「返し口」から表に返します。縫い目を「突き合わせ」にしアイロンで形を整えます。
④「裏袋布」のポケット付け位置に据え、コバステッチ押さえします。
※コバステッチとは、端から1~2㎜の所にかけるステッチを指します。
11.裏袋布を作る
①「裏袋布」同士を中表に合わせ「両脇」と「底」を縫います。「底線」は「返し口」を縫い残します。
②縫い代をアイロンで割ります。
③「脇」の下端と「底」を中表に合わせます。
④端から8㎜の所を縫いマチを作ります。
⑤反対側もおなじように縫います。
⑥「見返し」と「裏袋布」を中表に合わせます。
⑦「見返し」と「裏袋布」を接ぎ合わせます。
⑧縫い代を「裏袋布」側に倒しアイロンで押さえます。
⑨縫い目のキワ「裏袋布」側にコバステッチをかけます。
12.袋布と裏袋布を接ぐ
①「袋布」と「裏袋布」を中表に合わせます。
②バッグ口のノッチを合わせクリップでとめます。
③端から8㎜の所を縫います。
④バッグ口の縫い代を3㎜カットし5㎜幅にします。
縫い代幅を狭くすることにより、表に返した時に「ツレ」などが出ず綺麗なカーブを出すことが出来ます。
⑤「返し口」から手を入れて表に返します。この仕様を「どんでん返し」といいます。
表に返しました!
⑥バッグ口の縫い目を「突き合わせ」にしてアイロンで形を整えます。
スチームアイロンを使ってプレスしバッグ口の形を整形します。
⑦バッグ口にコバステッチをかけます。
13.持ち手をつける
①「持ち手」の端をアイロンで折ります。
②「袋布」と「持ち手」を中表に合わせ接ぎます。
③縫い代を「持ち手」側に倒しアイロンで押さえます。縫い目のキワ、持ち手側にコバステッチをかけます。
反対側もおなじように縫います。
④持ち手の両端を折り返します。
⑤「持ち手」を半分に折り、端と端を合わせクリップでとめます。
⑥「持ち手包み縫い止まり」~「持ち手包み縫い止まり」にコバステッチをかけます。
⑦反対側も同じように持ち手を付けます。
14.返し口を閉じる
①「裏袋布」の「返し口」を突き合わせにしコバステッチで縫い閉じます。
15.完成
仕上げアイロンかけて完成です。