使用型紙

MMZ-78 Victoria ヴィクトリア・仕切り仕立てのスクエアートートバッグ(2サイズ展開)

素材について

表地:ブロード ツイル シーチング生地等の薄手から中肉程度の生地

裏地:シーチング ブロード、ナイロン等の薄手生地

※厚手の素材、合皮や帆布は厚みが出てしまうためお薦めしていません。

 

2サイズ展開:S / M

Sサイズ

タテ:19㎝ ヨコ:25㎝ マチ:9㎝

Mサイズ

タテ:23cm ヨコ:31cm マチ:11cm

材料

Sサイズ

  • 表地 110cm幅:0.6M
  • 裏地 110cm幅:0.5M
  • 接着芯 110cm幅:0.6M
  • ファスナー25cm 1本 
  • マグネットボタン 直径18mm 2組
  • ベルポレーン(底板)24cm×9cm
  • Dカン 20mm幅 2組 (ショルダーバッグを作られる方のみ)

Mサイズ

  • 表地 110cm幅:0.8M
  • 裏地 110cm幅:0.7M
  • 接着芯 110cm幅:0.8M
  • ファスナー30cm 1本 
  • マグネットボタン 直径18mm 2組
  • ベルポレーン(底板)29cm×11cm
  • Dカン 20mm幅 2組 (ショルダーバッグを作られる方のみ)

 

〇Sサイズのファスナーについて、金属ファスナーやビスロンファスナーを使用される場合は25cmをご利用下さい。

コイルファスナーは30cmの規格サイズを短くして作る仕様をレシピに掲載しています。

〇表地、裏地とも柄合わせなどがありますと要尺が増えます。上記の寸法は柄合わせ無しの要尺です。

 

1.裁断をする

①表地を裁断します。

接着芯を貼るパーツは型紙より5㎜~1㎝大きく裁断しておきます。

 

②裏地を裁断します。

 

③使用する副資材です。

斜めがけバッグを作られる方はDカンもご用意ください。

 

④接着芯を裁断します。

※大き目に裁断した表地と合わせて裁断をしていくと効率よく裁断できます。

 

□接着芯を貼るパーツの裁断について□

接着芯を貼ると縮む事があるので

予め大きく裁断したパーツに芯を貼ります。

 

芯を貼ったパーツに型紙を乗せ直し型紙通りに裁断をします。

この作業を「粗断ち」といいます。

裁断にひと手間かかりますが、正確に作品を作る事ができます!

 

⑤型紙のノッチ(合い印)に切り込みを入れます。ノッチ(切り込み)は3㎜程度入れます。

チャコペンなどを使用せず、ノッチ同士を合わせ縫っていきます。

 

2.外袋布を縫う

①「外袋布」同士を中表に合わせ周囲を縫います。

 

②表に返した時に角を綺麗に出すため、上図の部分に切り込みを入れます。

 

③周囲の縫い代を3㎜カットします。

 

④周囲をカットすると縫い代幅は5㎜になります。

縫い代の厚みを無くす事でスッキリと綺麗に仕立てる事が出来ます。

 

⑤角をカットします。出来上がりから2㎜程度離れた所を三角にカットします

 

⑥「①②③④」の角の部分も同じようにカットします。

 

⑦「外袋布」を表に返し周囲を突き合わせにしてアイロンで押さえます。

 

⑧同じようにもう一枚の「外袋布」も縫います。

 

3.持ち手を作る

①「持ち手」と「持ち手見返し」を中表に合わせ縫い合わせます。

 

②「持ち手」の「くぼみ」に切り込みを入れます。

 

③縫い代を3㎜カットします。

 

④「持ち手」の先をカットします。

 

⑤裏地のみ3㎜カットして縫い代幅を5㎜にします。

 

⑥「持ち手」を表に返し、周囲を「突き合わせ」します。

 

⑦反対側も同じように縫います。

 

⑧上図の部分を出来上がりに折りアイロンで押さえます。

 

⑨「持ち手」を半分に折りアイロンで押さえます。

 

⑩「二つ折り縫い止まり」にマチ針を打っておきます。

※マチ針は縫い止まりの目印にします。

 

⑪「持ち手」の端にコバステッチをかけます。

 

⑫「持ち手」の先を開きアイロンで押さえます。

 

⑬もう一本の持ち手も同じように作ります。

 

⑭「外袋布」の「持ち手」付け位置に印を入れます。

 

⑮「持ち手」を付け位置に据えます。「付け止まり」にマチ針を付けておくと目印になります。

 

⑯「持ち手付け止まり」から「持ち手付け止まり」をコバステッチ押さえします。

 

⑰同じようにもう一枚の「持ち手」を「外袋布」に付けます。

 

4.口布Aを縫う

①「口布A」の「マグネットボタン」付け位置の中心に印を入れます。

 

②印と「当金」の中心を合わせ、タテ線に印を入れます。

 

③タテ線に切り込みを入れます。

 

④マグネットボタン(凸)を差し込みます。

 

※当布(力布)を付けると、隙間や浮きを防止できます。

「当布」はマグネットボタンより少し大きめの円でカットすると良いです。

 

⑤「当金」を通し「マグネットボタンの足」を中心側に倒します。

 

⑥「口布A」と「裏口布A」を中表に合わせます。「返し口」を残して周囲を縫います。

 

⑦角をカットします。

 

⑧裏地側の「返し口」を出来上がりに折ります。

 

⑨表地側の「返し口」を出来上がりに折ります。

 

⑩「口布A」を表に返して出来上がりに折ります。

 

⑪周囲は「突き合わせ」にしてアイロンで押さえます。

 

⑫中心から15㎜の部分にステッチを入れます。

 

⑬もう一枚の「口布A」も同じように作ります。

 

⑭上図のように「口布A」を「裏外袋布」の付け位置に据え、マチ針やクリップなどで固定します。

 

⑮「外袋布」のと「口布A」の上端をぴったりと合わせてコバステッチをかけます。

 

↑「外袋布」の表側から見た状態です。

 

↑「裏外袋布」の表側から見た状態です。

※「口布A」の「返し口」はステッチによって塞がれます。

 

⑯同じようにもう一枚の「外袋布」にも「口布A」を付け上端をステッチ押さえします。

 

5.内袋布を縫う

①「内袋布」同士を中表に合わせ周囲を縫います。

 

②角に切り込みを入れます。

 

切り込みは2か所入れます。

 

③角をカットします。

 

④表に返します。周囲を「突き合わせ」にしてアイロンで押さえます。

 

⑤もう一枚の「内袋布」も縫います。

 

6.裏口布Bを縫う

①「口布B」と「裏口布B」を中表に合わせます。「返し口」を残して周囲を縫います。

 

②角をカットします。

③「返し口」を出来上がりに折ります。

 

④「口布B」を表に返します。周囲を「突き合わせ」にしてアイロンで押さえます。

 

⑤マグネットボタン(凹)を付けます。

 

裏地側からみるとこのようになっています。

 

⑥同じようにもう一枚の「口布B」も作ります。

 

7.ファスナーを縫う

①「ファスナータブ」を上図のように出来上がり線で折ります。

 

②距離が短い方も出来上がりにアイロンで折ります。

 

③距離が長い方を半分に折り、アイロンで押さえます。

 

④「ファスナー」の両端を折り返してステッチ押さえします。

 

⑤ファスナー止まりから27㎝の所でカットします。

※Sサイズ:25㎝、Mサイズ:30㎝のファスナーを使用します。

金属ファスナーやビスロンファスナーを使用する場合は予め購入店で25㎝に詰めてもらって下さい。

コイルファスナーのみ縫製で距離を短くする事が可能です。

 

⑥カットした「ファスナー」の先を三つ折りします。(ファスナー止まりになる部分です)

 

⑦端から5㎜の所にステッチをかけます。

 

表側からみるとこのようになっています。

 

⑧「ファスナータブ」の中心にファスナーを据え、タブで挟みます。

 

⑨「ファスナータブ」の周囲にコバステッチをかけます。

 

ファスナーの準備が出来ました!

 

⑩「内袋布」の上に「ファスナー」を据えます。ファスナーの止まりは端から5㎜の所に設置します。

 

⑪「内袋布」と「口布B」でファスナーを挟みます。

 

⑫「口布B」の周囲にコバステッチをかけます。

脇側からステッチをスタートすると、ステッチの継ぎ目が目立ちません。

 

⑬このようにファスナーを縫い付けます。

※「口布B」の「返し口」はステッチによって塞がれます。

 

⑭反対側も同じように「ファスナー」を付けます。

 

「内袋布」と「口布B」の上端がズレていると、上の写真の様にステッチが外れてしまいます。

端をピッタリと合わせて縫いましょう。

 

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