人の脳の前頭前野にはワーキングメモリ(working memory:作業記憶,作動記憶) と呼ばれる領域があるそうです。
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(ねね6歳8ヶ月、絵は途中らしい)


ワーキングメモリは情報を瞬時に一時記憶して活用しながら行動するための領域で、暗算や会話、思考能力等に影響します。
ザックリ簡単に言うとメモを取るまでもないことを考えたり記憶する場所かな。
例えば、割り勘やおつりの計算、紙で計算するのではなく、暗算で計算しなくてはならないとき、会話の内容を踏まえ、理解しながら次の言葉を発する人との会話も、この作業がワーキングメモリが活動して行われているそうです。


例えば、買い物をしている時、あのレシピはあれが必要、これが必要と考えます。これもワーキングメモリの活動です。この時、違うことを考えてしまったり話しかけられると、「あれ、何が必要なんだっけ?」とうっかり忘れてしまうことがあります。(←わたし、すごくよくある。)
ワーキングメモリは領域が限られているので、一度にたくさんのことは記憶出来ないのです。


上記の通り、ワーキングメモリは生活する中でものすごく重要なのですが、自閉症スペクトラムの人たちはこのワーキングメモリの記憶の容量がものすごく狭いと言われています。
だからどうしても新しいことが記憶として蓄積されないのです。


私もよく友だちと話してて『あれ?今なんの話してたんだっけ?』ってことがよくあります。
自分で話してたことも話しながら忘れてしまうことも…
昔、若年性アルツハイマーかと思って脳のMRIを撮影したことあります。(アルツハイマーではなかった。)


しかしながら古い事はことはとてもよく覚えています。
例えば、1、2歳の頃の記憶とか。外出先で母親のおっぱいに手を突っ込んでたら『やめなさい!』と真顔で言われて悲しかったこと(笑)、母親とおばあちゃんに『タマちゃんにきょうだいができるよ!』と言われ衝撃的だったこと(←私は3歳くらい)その他日常風景、父親の気性の荒さなども。笑


普通の人ならば絶対覚えてないであろう頃の話を昨日のことのように覚えています。あやふやでなく鮮明に。その時着ていた服とか部屋とか玄関の匂い、絨毯の色、おばあちゃんの若かりし表情とかも。そうそう、幼稚園の出来事とかも鮮明に!そして、みんな信じてくれないけど私には胎内記憶もあります。←今になってちょっと自慢。笑
昔は不気味がられてました。

(関係ないし余談ですが昔小さいおっさん(妖精?)もよく見てました。)


話は戻って、


『ママとパパ、ねねの2歳の誕生日にディズニーランド連れて行ってくれて、ママ携帯落としたよね!トイレにあったよね』とか普通に話しちゃうくらい記憶力が半端ないねねですが、


『今日は幼稚園で何したの?』と聞くと、『え?何したかなー。忘れちゃった。』と答えられません。


ねねのように自閉症スペクトラムや発達障害のお子さんはこのワーキングメモリの容量がもともと小さいのです。(兼ね私も)


記憶というのはどんどんどんどんいらない物を削って行くものなのに、上書きしていくものだから昔の記憶が消えて行かないんです。


最初に住んでいたお家の住所とか、そういう不要なものは自然に記憶から消して行くらしいのですが、


私、幼稚園の時に住んでた住所も電話番号もしっかり覚えています。亡くなったおばあちゃんちの住所も電話番号も、やっぱり鮮明に覚えています。転勤族で今まで何回か引っ越してますが、全部意味もなく覚えています。ほんとに意味ない。忘れたいのに忘れられないという。


昔の事は覚えてるんだけど、新しい事が入っていかない、この状態を『記憶がこぼれ落ちる』と表現をするらしいです。私なんかはこぼれまくりの状態です。


お年寄りもそうですよね、昔の話はイキイキして話すけど『私のお昼ご飯どうなった?』とか今さっきのことが出てこない
メカニズムとしては似たような話なんですよね。きっと。


そんなわけで。


ねね、いつかお勉強はつらくなるのではないかと(授業が頭に入らないのではないかと)、同症状の母は経験上、ちと心配なところであります。

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