5/2(火)~8(土)はGWによる休校日となっておりますので、ご注意ください。

 

というわけで、つい先日年が明けたかと思いきや、もうGWです。時の経つのは早いものです。昨年の今頃はコロナによる自粛休校でエブリデイGW状態でしたから、そのときに比べたら普通に1週間の休みはマシかと思う反面、全国の感染者数やワクチンの普及状況などは昨年の予想に比べて極端に悪くなっているわけではないけど、良くなっているわけでもないよな、と思うと複雑な気持ちです。

 

コロナがなければ連休を使って勉強会やらチャンバラ大会やら、いろいろとやってみたいことはあったのですが、いくら授業はできているとはいえこのコロナ禍で必要以上に人を集めるのはよくないと思うと、それらも断念せざるを得ず…。まぁ、仕方ないですね。

 

この業界のセオリーとしては子どもの連休となると夏休みや冬休み、GWなどで短期教室的なものをやるのが常なのですが、うちはそれももう何年も前からやってません。理由は単純に「準備にかける時間がないから」。

 

以前もこのブログで書いたかもしれませんが、連休中に「短期教室の授業だけなら」不可能ではありません。春休みは年度替わりで多忙、冬休みは大掃除やら年賀状準備やらで多忙と授業自体が難しいですが、GWとお盆は比較的やることがないので、短期授業の時間は取れなくはないんです。

 

ただ、問題は「準備」でして…。短期教室をやるとなると様々な面でコストがかかるため、赤字にならないよう非会員もそれなりの数集めなければなりません。しかしそうなると外部告知が必要となり、広告宣伝費がかさむ上にその原稿用意や広告代理店との打ち合わせも入り、更に受付の準備から前日までの受付自体まで(※)、時間と労力がかなり必要となります。

 

(※)当日受付だと混雑する、混乱する、時間がかかれば授業に支障が出る、バックレキャンセルが出る、などの理由から、うちのような小さいスクールは当日受付は難しい面があります。

 

会員数が少なかった頃ならまだ可能だったのですが、それなりの人数がいる今はなかなか難しいのが現状でして。確かにうちより会員数が多く、でもコーチとフロントが別れるほどでもない規模のスクールで短期教室はやっています。企業努力といってもいいでしょう。ただ、ぶっちゃけますが、うちは他のスクールより少人数制、実質個別制であるがゆえに授業準備に手間をかけています。完全個別の指導案を作っている運動系スクールなど、家庭教師的なマンツーマン制や選手育成コースでもない限りはないでしょう。新規会員獲得よりも、既存会員への授業の質向上を優先するのがうちの方針なので。

 

あともう一つの理由として、「コーチ(スタッフ)を休ませたい」というのがあります。完全新規の子複数名を私一人で見るというのは、不可能ではないのですがその分授業の質が下がります。なので短期教室を開催するなら(採算の取れる人数を集めるならば)、私以外のコーチもサブとして必要となります。ただ、そうなると「世間は休みだけどコーチ・スタッフは休めない」となるわけで。

 

うちは土日も授業があります。そのためスタッフは、土日両方出るというのは基本的にないとはいえ、普段友人知人たちと土日に会う日程調整が難しくなります。その上、世間の連休のときまで働かせては、彼らはいつ友人知人たちと会えばいいのでしょう?体を休めるだけなら代休として別日に休むことでも可能ですが、友人知人達と会うには「双方が休み」にならなければなりません。私のような歳ならともかく、若い子たちからなるべくその機会を奪いたくありません。

 

まぁ、今のコロナ禍ではそれすらも難しくなっているのですが、たとえコロナがあってもなくても、かつて自分自身が会社員だったときのように休日返上当たり前、世間の休みに休めなくて当たり前、毎年胃カメラ飲まなきゃならんわ、自律神経系はやられるわ、というような働かせ方をさせたくないんですよね…。もちろん、自分自身に対しても。

 

だから、余程の余裕ができない限り、または必要性が生じない限り、短期教室はやらないと実は自分の中で決めていたりします。やってほしいという声はいただくので、その点は大変申し訳ないのですが…。

 

なんかこう書くと短期教室をやるのが当たり前になっている業界に対しての批判のように聞こえてしまうかもしれませんが、はい、ぶっちゃけそのとおりです(笑) だってこの業界、若くて一生懸命な子ほど使い潰されて長く働けなくなったり、長く生き残るやつは下に無理を押しつけることで生き延びてるってのが多いんだもん…。まぁ、この業界に限ったことではないのでしょうけど。

 

このコロナ禍で子どもたちは給食中話しちゃダメとか、休み時間の遊びでこれはダメとか、様々な制限を受けてそれを守っています。でも子どもたちがそうやって我慢しているのに、大人が宴会やったりカラオケやったりで我慢せずにクラスターとか、大人の尻ぬぐいやツケの払いを子どもたちに押しつけるってさぁ…。私のような氷河期世代はバブル崩壊のツケを同じように上から被せられた世代なので、どこか今の子どもたちとかつての自分たちの世代を重ねて思ってしまうときがあるんですよね…。

 

上は下を守るもの、上は自分たちのときに苦労した点を下に引き継がないこと、上が下より権限を多く持つのは下を従わせたり自分が楽をするためではなく下を守るためであること。そういったノブレス・オブリージュ的な考えは今の時代にあっては古くさいのかもしれませんが、たとえ時代がどうあろうとも、自分が良いと思ったものを自分は実践して生きていきたい。たとえそれで損をすることになっても、信念を曲げて生き延びるくらいなら信念に殉じて笑って死にたい。それが自分を裏切らないという生き方であると思うし、その姿を見せることこそが下の世代に対するケジメであり、贈り物であり、罪滅ぼしとなるのだから。

 

と、GWという楽しい話のはずが一転、久々に「ブラックマンモスコーチ」が出てきてしまいました(苦笑)  まぁ、たまにはこんなこともあるよってことで。

 

というわけで、5/8まではお休みになってますので、子どもたちは間違えて来ないように!毎年数名来るからね…。来ても刀振ってる「真剣モード」の私が待ち構えてるからね。(でも卒業生とかが遊びに来るのはいいよ)。

 

それでは皆様、よいGWをお過ごしください。