マンモスちゃんねる第11回をアップしました。

第11回 【保護者向け】体力測定の数値で見るコロナ休校の影響

 

前回の動画アップが5月末だったので、間が3週間空いてしまいました。前回の記事でも書いたように、コロナ休校の影響を測るために再開後の2週間で体力測定を行い、その入力や分析、収録用の準備などに1週間かかってしまったもので。

 

というか、やっぱ普段授業ある日の撮影やアップは時間的にも気力体力的にも無理ですね。定休日にやるしかないとわかりました(苦笑) まぁ、特に今回は家に帰ってデータを表にしたりなんだりの作業で相当時間食ったのが大きかったのですが。

 

でも何よりも今回痛かったのは、「1回撮影した動画が使えなくて撮り直ししたこと」(涙) 以前のカメラが壊れて第9回から新しいカメラを使っているのですが、その連続撮影可能時間が30分ほどで、それを知らずに約50分かけて今回の動画を1度撮ったんですよ。で、見てみたら二分割されちゃってて…。仕方なく30分で収まるよう、もう一度撮り直し。まぁ、おかげで1回目よりも無駄にダラダラせずまとめられたのは幸いでしたが。

 

まぁ、そんなわけで準備や撮影に今まで以上に手間のかかった今回。そのくせ完全な「保護者向け=大人向け」な内容なのでおバカネタもなし。更新を楽しみにしていてくれた子どもたちには申し訳ないのですが…。でも体力測定の集計と結果公表は、まず最初にやっておきたかったので、子どもたちよ、勘弁してくれ(笑)

 

さて、内容については動画内で話したとおりなのですが、やはり全体的にはコロナのなかった例年に比べてやや成長率が下がるという結果が出ました。そしてこれも最後に述べてますが、3ヶ月でこれなので、もし今後第二波第三波で再び休校&外出自粛になったりしたら、その影響は更に大きくなると考えられます。

 

そうなると、「自分でやる子」と「自分でやらない子」の差は今まで以上に大きくなります。今まではその差がなるべく大きくならないよう学校を中心とした行政の働きがありましたが、学校も行政もコロナ対策に労力を割かれ、更にそのために指導方法に制限も加わっています。それにより、「セーフティ機能」としての学校の子どもに対する影響力や効果は、今までのレベルをどうしても維持できなくなります。

 

これは学校の先生達や行政の努力でどうにかできるものではありません。100の資源のうち今までは子どもの教育に90注げたとして、今後はコロナ対策で20を割かれ、更にそれに伴う指導法の制限で10を失い、計30を引かれたら60しか残りません。コロナ前90:コロナ後60。先生方はその中でできることを最大限頑張ってくれるでしょうが、90を維持すること、ましてや90以上にすることは不可能です。

 

実際、そうするためには100だった資源を150や200に増やすしかありません。先生を増やす、各学校への予算を増やす。でもそれは実際には難しいというか不可能でしょう。そうなると、資源を増やせないなら先生方への負担を大きくして、先生方をサビ残させて…といった、ただでさえブラックと言われる教職員業界を更にブラックにするしかありません。でも、そうしたら先生方はバッタバタ倒れ、先生のなり手そのものが減り、人員不足は更に深刻化するでしょう。

 

仮に先生の給料を上げたところで、個々の人間の気力体力をそれによって大幅に増やすことはできません。高い給料払ってるんだから死ぬまで酷使すればいい、なんて業界は遅かれ早かれ衰退して滅びます(安い給料で酷使するのは真のブラックなので論外です)。給料が高かろうが安かろうが、人間は人間です。

 

しかもこれは学校が「休校していない」状態での話なので、もしまた学校が休校になれば子どもたちへの社会的セーフティ機能は更に低下します。学校が休校ならスクール業界も休校になり、業界がどんなにオンラインでの授業を頑張っても、今までのような直接対面方式の授業に比べたら効率や効果は下がります。もちろん何もしないよりはずっとマシですが。

 

そういう意味では、この「コロナ後、アフターコロナ」と呼ばれる時代は、子どもたちに対する社会的セーフティ機能の核であり最終防衛戦でもある「家庭」のあり方を見直す時代になるかもしれません。

 

今まで、言い方は悪いですが「外注」していた子どもへの教育を(民間スクールや私立学校はもちろんですが、公立学校も税金という対価を払って教育を外注していると言えます)、本来の社会的機能の核としての「家庭」を中心としたものとして再度捉え直す、ということに今後なっていくかもしれません。

 

休校になって、子どもが運動も勉強もまったくしなくなるか、自宅の中で子どもが自主的・自発的に運動や勉強に取り組むようになるか。その差はコロナが長引けば長引くほど大きくなるでしょうし、それに対する各家庭のあり方によっても大きくなると考えられます。

 

実は、うちが体育教室なのに動画第5~8回で「勉強回」なるものをやったのはここに理由があります。コロナの影響で「自らやる子/自分からはやらない子」「制限された条件の中でも最大限努力する子/制限に甘えて何もしない子」の差はコロナ前よりも更に大きくなるということ、そして先程述べた「学校のセーフティ機能としての低下」、というのが4月当初から私が予想していたことでした。

 

なので、自分から動き、学ぶこと。制限された条件の中でも自分ができることを自ら見つけ、人に成長させてもらうのではなく自ら成長していくこと。それが今まで以上に大事になってくる、と。そのためのことを述べたのが勉強回その2や3で、その具体的方法としてその4があったわけです。残念ながら他の回に比べて明らかに閲覧数は少ないですが…(苦笑)

 

まぁ、それはともかく、今後もコロナの影響はいろいろな面や意味で続いていくと思われるので、今までの動画、今回の動画、今後の動画が、子どもたちや保護者の方々に何らかの形で役に立ってくれたらなぁと思います。

 

でもやっぱりアホな冒頭ネタはやりたいですね♪(←やはりバカ)

 

それでは、また♪