まいど
胸のしこりの精査のために
数日後にアフリカを出発して
日本へ帰国することになり
大急ぎでパッキング
冷蔵庫の中の食材整理
ゴミ出し
一個ずつ片づけていく
あれから毎日胸を触ってるけどー
もちろんしこりは毎日そこにいて
あははー
やっぱ気のせいではないのねー
(この期に及んでまだそんなこと言うヤツ)
裸で鏡の前に立って
両手を挙げたりして
目を皿のようにして見ても
表面からは全然わからない
でも、そこにいるんだよねー
自己触診で見つけて以来
気のせいかもしれないけど
しこりのあたりが
痛いというか
チリチリする?
ようなかんじがする
家を出発する日
予定を少し遅れてお迎えが来た
この家に帰ってこれるだろうか
帰ってきたいなー
いつも親切にしてくれる近所のおじちゃん
『しばらく日本に帰ることになった』
って言ったら
仕事中なのに大急ぎでマーケット行って
わたしだけじゃなく家族用のお土産に
特産ビーズのネックレスを買ってきてくれた
あー
泣けるぜ
遠くからわたしを見つけると
名前を叫びながら
全力ダッシュで飛びついてくる
近所のこどもたち
あなたたちが学校に行ってる間に
出てくることになってごめんよ
家から首都へ向かう道
この何度も通った穴だらけのガタガタ道
ここを通るのはもしかして最後なのかなー
ここでの暮らしは
もー、なにかと不便で
不自由なときもあったけどさ
ここで出会えた人たち
もしかして
これでお別れなのかと思うと
すべてが愛おしく感じるわ
さて
荷物を持っていよいよ空港へ
ここから帰るのはまだまだ先だと思っていたのになー
何人も見送ってから自分の番のはずだったのになー
日本までの長い道のり
ただでさえ飛行機って寝れない
まずは酒の力を借りて
経由地到着までなんとか寝て過ごそう