数年前、
ダンナに
テレビの音を上げすぎる(私はそんなにあげてるとは思わない!)
ダンナの言ってることが
聞こえなくて何度も私が聞き返す
ことが多いので

耳鼻科医の聴力検査を受けろ

と言われたことがあり、

耳鼻科医の元にいったことがある。


ダンナももぞもぞ小さい声でボソッとしゃべる。
(Mangiarsi le paroleという)
だから聴力の問題じゃないけど??
テレビの音だってセリフの音がこもってると
外国人には聞き取りにくいと思ったが
うちのダンナに何を言ってもしょうがない。

医学的証拠をもとに立ち向かうために(笑)
検査を受けることにした。


いきなり耳鼻科医に行って来い

といわれても
じゃあ、明日ちょっくらいってくるわ。

というわけにはいかない。

かかりつけ医に
事情を話し、Impengativa Medica
(処方箋、これで公立機関で検査オーダーができる)を
書いてもらう。(ウチのかかりつけ医はおしゃべり好きなので
いつも数時間並んで、自分の番がくる。)

ラツィオ州ではコレもって、
CUPのフリーダイヤルに電話をかけて
希望のASL(保健所?)の診療予約するか
直接ASLに出かけて予約するかである。

聴覚検診なんてふぉこでやっても同じと
近所のASLで直接予約を入れ、

3か月後ねドキドキ
といわれたが、別に急ぎでもないからそれで予約した。

ちなみに耳鼻科医のことを
Otorinolaringoiatra(おとりのらりんごいあーとら)という。
なが~い単語である。

なので
聴力検査つき耳鼻科検診をよやくしたいのですが。
Vorrei prenotare una visita otorinolaringoiatrica con un esame audiometrico.
と間違えずにすらっというのに細心の神経を払う(笑)。


待ちに待った(嘘)
3か月が経ち、うっかり予約をわすれるところだったが
耳鼻科の検診へ。

耳鼻科医は
私の名前を見て、
日本人ですね。私は村上春樹の小説が大好きです。
と言っていた。

あれこれしゃべりながらカルテのようなものを埋めていくが
関係ない質問も。

耳鼻科医:日本食とイタリア料理、どっちが好き?
私:どっちかというと日本食が好きです。


耳鼻科医:イタリアと日本の芸術、
選ぶならどっち?
私:イタリアのもものすごく素晴らしいのですが、選べと言えば
日本の芸術を選びます。

耳鼻科医:食事と芸術をのぞいたらイタリアにいる意味ないよ~。
だったらなぜイタリアにいるの?(笑)
と聞かれてしまった。
食事と芸術をのぞいたらイタリアにいる意味ない
と言い切るこの人もある意味すごいぞ。

耳鼻科の診察に行って、自分のイタリアでの存在理由に
疑問を投げかけるような質問をされて動揺しながらも


お待ちかね(ウソ)の聴覚検査となった。

昔の実験室のような雰囲気の部屋に入り、
その中の外からの音を遮断する部屋へ。
ヘッドホンを付けて、低い音、高い音、など
聞き分けて左右の耳を聴力をチェック。


結果は


全然問題なし。

私:でもウチのダンナが聴力検査うけろって
いって聞かなかったんですけど、問題なしなんですね~。

耳鼻科医:それって別の問題だと思うよ。


するどい!耳鼻科医。
耳鼻科医だけやってるの勿体ない。

私とダンナの間の別の問題。


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