イタリアはヨーロッパの中でも男尊女卑が残る国であり、
特に南イタリアに行くと顕著だといわれる。

以前読んだバルゼッレッタ(笑い話)で印象に残ったものがある。

残念ながら原文は残っていないが訳するとこうである。


世界女性地位向上委員会にて

今年もこの委員会が開催され、
各国の女性達が日ごろの努力を披露しあった。
今回はアメリカ人星、ドイツ人ビール、イギリス人雨、イタリア人晴れの女性が
前回の目標実践結果を発表。
前回の目標は
「家事の一部をストライキして夫に家事参加を促す。」
である。

まずアメリカ女性が発表。

夫にアイロンなんてもうしないわ!と伝えたわ。
初日 何も(変化は)見ることができなかった。
2日目 同上
3日目 やっと変化が見られるようになった。夫がアイロンがけをしだした!

参加者からの拍手が起こる!

次にドイツ女性。

夫に朝ごはんなんてもう作らないわ!と伝えたわ。
初日 何も見ることはできなかった。
2日目 同上
3日目 やっと変化が見られるようになった。夫が自分で朝ごはんをつくりだした!

ここでも拍手!

そしてイギリス女性。
夫に掃除機なんてもうかけないわ!と伝えたわ。
初日 何も見ることはできなかった。
2日目 同上
3日目 やっと変化が見られるようになった。夫が掃除機をかけだした!

最後にイタリア女性。
(シチリア弁訛りで)
夫に洗濯なんてもうしないわ!と伝えたわ。
初日  何も見ることはできなかった。
2日目 同上
3日目 やっと目が見えるようになってきた。夫は相変わらずソファーに座ってテレビでサッカーを見ている。



コレを読んで私は最初はなんのことだか分からなかった。

解説すると面白くなくなるのだが解説なしではわからないのであえてつけてみた。

解説:
夫に洗濯しないといったら、殴られて目の上にたんこぶができ、それで
「何も見ることができなかった。(Non si vedeva niente)」
3日目にはたんこぶがひいてきたので目が見えるようになった。

シチリア男性は男尊女卑で暴力的というステレオタイプの
笑い話(笑えない)。あくまで冗談?なのであしからず。