子の名前をつけるのに手間取った。
イタおじいちゃん、おばあちゃん + 日おじいちゃん、おばあちゃん 両方にOKな名前にしようと以下の条件をつけた。
1.「L 」、「V」は使わない。日本では大抵正しく発音されないので。
2.「H」は使わない。イタリアでは大抵正しく発音されないので。
3.長い名前は避ける。 例)さくらこ、 アンナマリーア
4.両方ともの言語にネガティヴな二重の意味がないもの。 例)舞 イタリア語では「決して~ない」の否定の意味
あれこれするうちに日本名を選ぶことに決まった。
夫が候補をだしてきた。
夫 「フジコ。」
私 「ふじこぉぉぉ~?」
夫 「うん。」
私 「ふじこって、ルパン3世のフジコ?」
夫 「うん。」
私 「本気で言ってるの?」
夫 「うん。本気。」
私 「ボツ。」
夫 「え~!なんで?」
私 「なんか古臭いもん。」*全国のフジコさんごめんなさい。
こういったやりとりにめげず、夫は候補をだす。
● フミエ
● ミサコ
● アサミ
● アケミ
● ユキ
● ウミ
どうやら 「ミ」の音がお気に入りのようだ。
しかし上記の名前は冷酷非道な私により全て却下とされた。
理由:
フミエ どうしても細川 ふみえを思い出してしまうのでボツ。
*全国のフミエさんごめんなさい。
ミサコ 実家の近くに近所のご老人達があつまるカラオケ喫茶ミサコというのがありボツ。
*全国のミサコさんごめんなさい。
アサミ なんとなくボツ。
*全国のアサミさんごめんなさい。
アケミ 源氏名みたいなのでボツ。
*全国のアケミさんごめんなさい。
ユキ  友達の子の名なのでかぶりたくなかった。
ウミ  イタリア人が読むと「海」のイントネーションじゃなくて「膿」に聞こえるのでボツ。
お互い候補を出し合って、結局決まったが、それからがまた長い。
次に漢字を決めるのである。
イタリアのパスポートには夫の名字、日本のパスポートには私の名字が入るため、
両方の名字にあった画数!の漢字を決めたかった。
幸い夫の名字はカタカナ表記が可能であり調べに調べて漢字を出した。
イタリア人は必ず漢字の意味を聞いてくるのでちゃんと意味のあるものを選んだ。
やっと全てが決まった次の日
子が産まれた。