総会は、あまり目新しい内容のものはなく、
欧米の論文の、日本人での再検討的なものが多いです。
しかし、専門医の更新のために、
5年に1回は必ず総会に出席しなければなりません。
あとは、札幌や旭川に住んでいれば、
年数回行われる北海道地方会に出ているだけで
専門医の更新は可能なのですが、
地方会は、いつも土曜日の朝から開催されます。
釧路で半ドンの仕事が終わってから出かけても、
終了間際にギリギリ間に合うかどうかで、
出席点数をもらうためだけの出張になってしまいます。
そのため、なるたけ総会に出るようにしています。
また、できる限り「卒後教育プログラム」にも
参加するようにしています。
個人で開業しているので、独りよがりの診療にならないように
するためです。
今回、卒後教育プログラムは、
「女性泌尿器科疾患の特徴と、診療のコツ」と
「性機能障害診療の実際」に参加しました。
泌尿器科というと、前立腺肥大症をはじめとして
男性の病気と思われがちですが、
腹圧性尿失など、女性にも多くの患者が潜んでいます。
しかし、有病率の割に医療機関への受診率が低いのが
問題です。
また、女性患者さんの大多数が泌尿器科ではなく
内科等のかかりつけ医に相談しているのが現状です。
ED治療に関しても、病院を受診される方は少数で、
多くは、ネット経由で違法な取引をされています。
ネットで出回っているED治療薬は、半数以上は偽物です。
なおかつ、偽物で効かないだけならまだ良いのですが、
降圧剤や血糖降下剤等の不要な薬剤が
混入されたりしていて、死亡例もあります。
泌尿器科は受診したくない科の筆頭でしょうが、
患者さんのプライバシーを守り、羞恥心を和らげて、
少しでも受診しやすいような診療所にすよるよう
努力していかなければならないと感じました。