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「話の本質が何かを探る」
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「作品」の反対語は、
おそらく「製品」だと思います。
製品は画一的で受動的ですが、
作品は独創的で能動的です。
つまり、
製品は他のものに代替できますが、
作品は取り替えがききません。
だからといって、
必ずしも作品が製品より価値が
高いわけではありません。
世の中には製品も作品も、
どちらも必要です。
しかし、
人間の人生だけは製品でなく
作品であってほしいものです。
それが「自分」の人生なら、
なおさらのことです。
もし、あなたの人生が画一的で、
受動的なものだとしたら、
あなたがいなくても何の問題もなく、
他に取り替えがきくとしたら、
悲しくてやりきれないのでは
ないでしょうか?
ですから、
親が自分の子どもが一個の作品の
ような人間になることを願うことは
当然だと思います。
学校や社会も個々の人間をたった
一個の作品と見て、
大切に扱うべきだと思います。
しかし何よりも重要なのは、
あなた自身が自分の人生を作品として
つくりあげ見つめることです。
親や学校、社会がそうして
くれないなら、
自分だけでもそうするべきだと
思います。
この社会は個々の人生や、
さらに体までも正常と異常に二分します。
人間を製品と見なしているから、
そんなことができるのです。
このような社会の見方を破るためにも、
私たちは人生を一個の作品として
見るように努めなくてはいけません。
その時初めて、
異常だとか短所だとか見なされていた
自分の「劣った部分」までも、
温かく抱きしめることができます。
ありのままの自分という存在を
まるごと認め、
愛せる道が開かれます。
ひいては、
他人の人生も作品として見ることが
できるようになれば、
そのときから自分と他人の違いという
壁は消え去ると思います。
むしろ、違うからこそ価値がある
ものとして輝きを増すのだと思います。
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