いやーーーーーー面白かったです!!!

(映画「レベッカ」からのヒチコックの「断崖」を観て、その原作である「レディに捧げる殺人物語」を読みました)

 

最初に名香智子さんの漫画を読んだのですが、、

これがまた華麗な絵と繊細な描写、原作に忠実なプロットで、とてもよかったです。

名香さんの作品は未読だったのですが、早速文庫をいくつか注文しちゃいました(≧▽≦)✨

同時収録の2遍もアメリカの社交クラブもので、(これ、ビバリーヒルズ青春白書でおなじみのアルファベータとかの大学のクラブ(もっというとエリート排他主義のあまりよろしくない組織)。ビバヒル見てた時はこの「イニシエーション」とか良く分からなかったよね―(スティーブが裸で走り回るとか、、)今も良く分かんないけど)こちらもすごく面白くて何度も読んじゃいました。マリオン好き♡

 

 

さて、小説版。

最初もっと短編カナと思っていたら長くて、文庫一冊分。

最近は疲れていたので久しぶりに読書の悦びを味わいました。以下ネタバレあり↓

 

 

ダメンズにハマって最後殺されちゃうって話なんだけど、前評にあるようにイライラは全然しなかった(「レベッカ」の方がいらいらした)。やっぱり一人称じゃないからだと思う。それに心理描写が丁寧なので、リナはこれで幸せだったんじゃないかなーとまで思えてくる。感覚がマヒしてきて逃げる気持ちをなくすまでが自然なのでモヤモヤしません。

ジョニーはジョニーで幸せそうだし(笑)この人大金持ちだったらそれなりに楽しく生きていけそうな気がする。。。

(実際はこういう男はジョニーみたいに「いつも上機嫌で明るくて暴力も振るわず妻をちやほやする」ってことはないから、ダメンズものの理想形って気もします。まぁだからリナが許しちゃうというストーリーなんだけど)

 

マンガではジョニーは「ランディ」(スラングでの意味とかけたのか?なんでランディなんだろう)になっています。

 

ほぼ1晩で読んだので、マラソン状態だったのですが自分的な読書悦楽のピークはロナルドと中華料理を食べるところ。

子どもの恰好したパーティーで告白が屋根の上っていうのもシュールで良い。もっと昔の話かと思いきや女権拡張論者も出てきてセックスに関する描写も少しだけある。。かな?

 

アントニーバークリー名義の推理小説は有名みたいだけど、フランシス・アイルズものをもっと読みたい。でも図書館にも古本にもあまりないのよね。今回読んだのも図書館の地下書庫からボロボロのを出してこられて^^;あってよかった。。

もうクリスティとかだいたい読んじゃったので、楽しみです。翻訳は鮎川信夫さん。文学的な言い回しのセンスが良く上品で、やっつけみたいな箇所もほとんどなく、日本語も堪能できましたーーー

(「もぐ、もぐ、もぐ、もぐ」のところが面白かった(^^♪)

 

映画の方の唐突な終わり方は違和感がありましたが、私的には映画はハッピーエンドであってほしいので、あれはあの方がいいかと思いました。ジョーンフォンテインは演技うまいよね、、その毒薬で苦しまないと推理小説家から聞いたところの安堵の表情とかすごい。願わくば映画も前・後編とかにして、豪華セットで長ーくみっちり作ったのとか観たいです☆

 

今日常生活が忙しく、感想もっと深掘りしたいのですがメモ的に失礼します^^;