かなり前に原作も読んだのですが、
主人公のウジウジモンモンがイラついてあまり楽しめなかった記憶。
映画いいですよぉぉ~(≧▽≦) 萌える!!!
ネタバレ注意
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ローレンス・オリヴィエ(有名だけどこれしか見てない)がもう最強♡
ジョーンフォンテインも猫背演技で小娘をうまく演じています。脇を固める俳優陣もよい。(執事のフリスとか)
フランク。。はどういう位置?ため口だから使用人ではないのかな。
イギリスの階級社会バッチリでそれだけでもかなり面白い。「コンパニオン」という職業(とその特徴)もよくアガサクリスティに出てくるよね。クリスティ自伝でメイドがメイドらしくない本名の時は、勝手にメアリーとかグラディスとかメイドらしい名前で呼んでいたという箇所があって色んな意味ですごいと思った。。。そういえば赤毛のアンでも勝手にシャーロッタ4世とか呼んでたっけ。
観光地の(モンテカルロ)
断崖絶壁で会って、冷たく追い払った可愛いあの子が「同じホテル」と知った時のマキシムの「微笑」がたまりません。
ほぼほぼ無表情!!!(なのにこみ上げる嬉しさがよく出ている。名優ですねーー)萌えっ♡
似たシーンは法廷で妻に微笑みかけられて力なく微笑み返す。。ところもほぼ無表情だけどよく心情が出ています。
ジョー・フォーテスキュー・マクシミリアン・ド・ウィンター(長い。あと正確じゃないかも)(以下マキシム)
の、ツンデレぶりがすごいです。完全上から目線で口説く(全然口説いてない。ネズミをいたぶるネコのよう)
この階級社会の上から目線ぶりにゾクゾク来ます。極めつけはプロポーズのシーンで朝食をとりながら主人公(NOバディーなので名前なしという設定)の雇い主(この人も上流社会に所属する人)を部屋に呼びつける!!
ここステキなんだよなぁ~ 何の後ろ盾も地位も財産もない主人公にとってのマキシムの力の見せつけどころです。
あと、突然不機嫌になるとか怒り出すとかがたまらん。(作品内に テンパー という表現があるけど、やっぱ貴族は血族結婚なので性質がおかしくなるのね)もう完全に翻弄されていちいち傷つく小鳥ちゃん(ジョーンフォンテイン)が可愛すぎ。
そしてボート小屋でマキシムが罪(映画では事故ってことに)を告白するに至り(乱れ髪が萌え)立場が逆転して「私がこの人を守らなくては」になるところがいいですね。その後の「暖炉の前のキスシーン」は美しくて、、「ザ・銀幕」という感じです。
映画は安くはないお金を払って観るのでハッピーエンドでなければいけない(と私は思う)。
なのでこのあたりの原作改編はとてもいいです。
そして何より「レベッカ」 この稀代の悪女?!の存在感がスゴイ。映像も写真も何も出てこないのに。。
マキシムがレベッカを「良妻の3条件(頭文字がB)を備えていた・・・ブリード、ブレイン、ビューティー(家柄、知性、美貌)」というとき「犬かよ?!」って突っ込んだ。(「ブリーダー」という言葉が犬飼ってると身近なので)
世界名作版の日本語字幕がめちゃいい加減なのでできるだけ英語にも耳を澄ますと楽しめるかと。
レベッカの最低女ぶりがスゴイ。原作に、誰も乗りこなせない荒馬をボッコボコにして愛馬にしたみたいなエピソードがあって、なんつーかもう邪悪なラオウみたい(笑)
こんな前妻は忘れたいけど自分で殺したんじゃもう一生忘れられないよね。。。
フランクもなんだかんだレベッカを愛していた感じがするし(夫の親友に手を出す奴)
男に生まれなかったのが彼女の悲劇なんですかね。
あとこういう人って年を取って美貌が衰えると誰も相手にしなくなると思うので^^;
物語に出てくるメンヘラって(読んでないけど華麗なるギャツビーの妻とか)「メンタル弱い」イメージがあるけど、レベッカはマジでヤバいやつ。でも実はマキシムを愛していたのかなぁ(だってその手にかかりたいと思うくらいだから)。
だからダンヴァーズ夫人はマキシムが嫌いなのかもなーと思った。
映画にもあるけど「あんたたち男なんて奥様にとっては火遊び以下なのよ!!」みたいな謎の優越感が面白い。
病気のことを打ち明けなかったのはレベッカの優しさなのかしら?
いやー私のこと崇拝してる面白いオモチャくらいじゃないかなぁ。。こういう人って子供のころから邪悪そうだし(・_・;)
フランクがレベッカはどんな人だったの?と聞かれて至上最も美しい生きものでしたみたいな答えをするんだけど「クリーチャー」って言ってるのに示唆がある気がする。人間じゃないんだよね。
ちょっともう一回見たい。。原作は読み返さないかな。
だってこれローレンスオリヴィエじゃなかったら全然魅力ないもん。。
ドレスアップした主人公を「何着ちゃってんの??」みたいに軽くあしらうとことか最高。あと新婚旅行のフィルムで舌を出してるところもかわゆい!!本来こういう天真爛漫タイプだったのならレベッカのおかげで陰が出来て魅力的になったのか。
映画版の主人公は原作と違って誠実で芯が強い感じがするので、マキシムを立ち直らせて幸せになって欲しいです。
ベンの証言で助かるところとかは、もっと作って欲しかったかな?(ベンが田中康夫氏にちょい似)
こーゆー逆切れツンデレ男ってイギリスの話にはよくあるの?ジェーン・エアとか?読んでないけど。
ただし美男に限る ってやつですが。。。
義兄のおとぼけぶりも好き。仮装舞踏会の原始人(笑)あとさージャックはレベッカの従兄弟ならお金持ちじゃないのかなぁ?家柄と富は違うの?マキシムは結婚祝いに地代を無料にするというお触れを出します。グリム童話の世界。。
追記・あーほんとの従兄弟じゃないのか!!!
浮気相手は同じ階級とばかり思っていた💦
車のセールスマンに手を出すとはさすがレベッカ。しかも自宅に招いてマキシムかんかん(次来たら殺すって)
かなり相性が良かったと見た(;'∀')