前回は、任意後見制度を使う場合と、使わない場合とで、全く違った老後を過ごすことになるということを見てきました。
それでは、実際に任意後見制度を使うためには、どうすればいいでしょうか?
ステップ1:一緒に「ライフプラン」を考えてくれる人(パートナー)を探しましょう。
誰しも「こんな老後をすごしたい」「こんな老後は嫌だ」といった漠然とした老後の「ライフプラン」を思い描いていると思います。
そのライフプランを具体的に形にするのが、「任意後見制度」です。
任意後見制度の最初のステップは、一緒にあなたのライフプランを考えてくれるパートナーを探すことです。
では、どういう人をパートナーとして選べばいいでしょうか?
身近に信頼できる人がいる場合はその人でもいいですし、
身近に適当な人がいない場合、身近な人に頼むのが恥ずかしい場合、専門家に頼みたい場合などは、司法書士、弁護士、社会福祉士などの団体に問い合わせましょう。
司法書士の団体は「公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート」といいます。
お住まいの地域の支部にご相談ください。
(各支部)
http://www.legal-support.or.jp/search/
リーガルサポートに司法書士の紹介を頼む場合は、年齢・性別・事務所所在地等、あなたの希望を伝えて紹介してもらいます。
司法書士を紹介してもらったら、あわててその人に決めるのではなく、何度も会って、話し合います。
その司法書士が、
あなたの話をよく聴いてくれるか、
あなたのことを理解してくれるか、
あなたと相性がいいか、
信頼できるか…
あなたの老後の人生の伴走者になる人を選ぶのです。
もし紹介してもらった人が気に入らなければ、別の人を紹介してもらうなどして、じっくり選びましょう。
(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)
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