『はじめて』は僕のもの(笑) | 一寸笑閑話

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日常のなかの、考えや、思いつきを書き散らしています。

 
 凄い めんどうな話題のあとは、スッキリ話題で…(笑)


 6歳違いのわたしの妹が嫁いだお相手は、妹より16歳年上の、映画監督でありました…(^_^;)

 そう、つまり、義弟なんだけど、わたしより10歳年上…φ(._.)

 いや、構わないんですけどね、やはり「義姉さん」と呼ばれても、イマイチ、ピンとこなくて…


 そもそも、妹は俳優のメイクを担当する、いわゆる「スタイリスト」。
 高校生のときから専門学校に行きたい、と言っていましたが、「せめて大学は出ろ」という父に従い、大学に進学。
 しかし つまんない毎日を4年も過ごすのはイヤだ、なんで短大にしなかったんだろ、と文句を言い続け、なんと 大学1年の夏休みのあいだに退学届けを勝手に出した…

 これには 父が大激怒、「出てけ!親不孝者!よくも無断で勝手なことを…」となり、妹は家出をしました。

 怒る時を失った母は、仕方なく、妹と父の関係修復に努めますが、意に反して、悪化するばかり(^_^;)

「ハモーン!!(破門)」

 と 言わんばかりの妹は、母から仕送りを受けながら、専門学校に通い、2年後、卒業して結婚式場のスタイリストを経て、芸能界のメイクの仕事につきました。

 …と、ここまでが 21歳の話。
 それが、ある日、結婚して島根県にいたわたしのところに電話がきた。

「あのー、どうやら妊婦になったみたいなんだよね…」

 最初、わたしは自分の話かと思いました。
 ちょうど わたしは一人目を妊娠、安定期に入ったところだったんです。

「お姉ちゃん、家に頭下げに行くから、手伝って」

 …(-_-;)

 そこからは、もうバタバタでした。
 父に 何とかとりなし、挨拶に向かったものの、往生際の悪い父は、なんと、3度もスッポかして逃げた!!(笑)
 なんだかんだ言いつつ、いちばん可愛がってた娘が「出来ちゃった婚」、しかも長女より10歳も上、すぐに受け入れられなかったようでした。

 フタをあけてみれば、ただの映画監督には非ず、とんでもない家柄の 一人息子…
 こりゃ、ダダこねしてる場合じゃない、ってことで、急遽、結納…(-_-;)

 その後、めでたく娘が誕生し、さらに数年後、次女も誕生、絵に描いたような 幸せな家庭(笑)

 ところが、監督、っていうだけあって、撮影ロケで家を空けることが多く、あちこち家族で出掛ける余裕がとれないのが、頭痛のタネになった。
 なんでも、かわいい娘たちの「はじめて」を見たい義弟は、妹にデジカメを渡し、

「これで、『はいはい』、『あんよ』、『たっち』の瞬間を頼むよ」

 …(笑)(笑)


 メガホン持ってると鬼みたいだ、と噂されるわりに、意外と子煩悩なパパぶり(笑)

 以後、
・はじめてのスキー
・はじめてのプール
・はじめての散髪
・はじめての潮干狩り
・はじめての動物園


 
 という、そのいちばん初めの表情を見たい、と言ってました。

 それを聞いて、そうだなあ、確かに1度きりだから、どんなリアクションか、覚えておきたいかも。って思うようになりましたけどね。

 10歳年上の義弟から「お義姉さん」と呼ばれるのに慣れたころ、今度は 2歳離れた実弟から連絡がきました。

「あ、ねーちゃん?俺、子供ができたから結婚することになったから(・_・)ノ」

「アンタもかい…(-.-;)」

「それでさ、彼女、俺より6歳年上で、ねーちゃんより4歳年上なんだよね」

 ……(v_v)

 …かくして、わたしは 義妹も年上という、肩身の狭い義姉になりました(笑)


 心配するなかれ、とっても仲良いですから、小姑のなんたら、とかは無縁です σ(^人^)