ただ「おいしいね」って
一緒にごはんを楽しみたかった。
これはいまいちだね、でも
もう少し塩効いてるといいかな、でも
なんでも良かったんだ。
「無理して作らなくていい」
と言われても自分と子どもの分は作るんだし、
ついでに大人2人分を作ってたけど、
何も言わず手もつけない事や
「あまり好きな味じゃなさそう」なんて
食べる前から曇った顔で言われる事は
全然想定していなかったよ。
そんな日々を送るうちに
食事作りへの自信と意欲はなくなり、
本当に作れなくなったよ。
そして前の夫を思い出すようになった。
どれだけ味に失敗しても、焦げても崩れても、
「うまいよ」
「これはこれでいける」
「混ぜたら一緒だ」
と言ってくれてたのは、
申し訳なくて素直に受け取れなかったけど
当たり前じゃない愛情表現だった。
もう誰かのためにごはんを作るのは
多分しばらくむりなくらい傷ついている。
泣きながら、豚汁作りながら思った。
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