The comedy musical Tootsie
2024年2月7日(水)18時開演
梅田芸術劇場メインホール


キャスト:山崎育三郎、昆夏美、金井勇太、おばたのお兄さん、エハラマサヒロ、羽場裕一、キムラ緑子ほか
演出:デイヴ・ソロモン

育三郎さん、お茶目だと思ってましたが、期待以上のお仕事をされていました。
かっこいい~。

1982年、原作映画トッツィーはダスティン・ホフマン主演で公開された。
そもそもはダスティン・ホフマンとシドニー・ぽラック監督、脚本家のマーレイ・シスガルの雑談から生まれた物語だと言う。
ホフマンアテ書きみたいな物語で、本当に彼は「可愛い子ちゃん」だった。(らしい。)
舞台ミュージカル作品は2018年シカゴで制作、2019年にブロードウエイで上演された。
そして日本版初演が2024年に開幕された。

個性派俳優マイケル・ドーシーは人一倍の演技へのこだわりと熱意のためについ夢中になり、演出家やスタッフとのもめ事が絶えない。舞台に立つ機会が掴めずに悶々とするマイケルは元カノのサンディがブロードウェイミュージカルの臨時オーデションを受けることを知り、女装しドロシー・マイケルズと名乗ってオーディション会場に潜り込む。
そして合格してしまい、敏腕プロデューサーのリタに目をかけられ、主役に抜擢される。
女優として人気が出てしまったマイケルは今更正体を明かせない。
俳優仲間のマックスからは熱烈に惚れられてしまうし、共演するヒロイン役のジュリーには恋してしまうし。
何かとややこしいことになって・・・、どうやって収拾するの?!

ホントにね、育三郎さんのドロシーはとっても素敵でセクシーでびっくりします。
もちろん、基本的に歌は上手すぎる位上手いし。
早着替えも見事でしたし、100点満点なドロシーです。
ドロシー(マイケル)とジュリーの関係もなかなかスリリングだし、きゅんきゅんするし、ドキドキしました。
そしてコメディらしく、随所に笑いの要素があって、とても楽しめました。

気になったのは、おばたのお兄さん。とてもいい仕事されていました。
脇を固める面々がまた上手くて、テンポよいやり取りとか、微妙な誤解でかみ合ってしまう会話とか、それでも当然ズレてしまうところとか、演出含め上手い~と思いました。

コメディミュージカルですから、もちろんバッドエンドはあり得ませんね。
大団円は笑顔で歌って踊ってもらいましょう。
もう一度見たいかも、の作品でした。