12月の映画は1本のみでした。
淋しい。
恒例にしたかった大晦日の映画鑑賞も叶わず、とても残念。


「翔んで埼玉 琵琶湖から愛をこめて」
キャスト:GACKT、二階堂ふみ、杏、片岡愛之助、藤原紀香、川崎麻世、堀田真由、くっきー!、加藤諒、益若つばさ、小沢真珠、山村紅葉、モモコ、天童よしみ、和久井映見、朝日奈央、瀬戸康史ほか
監督:武内英樹
原作:魔夜峰央

2019年に公開され大ヒットした映画の続編。
前作はなかなかぶっ飛んだ作品で驚きましたが、今作はまた趣を変えて(いや、変わっていないかもですが)パワーアップしていたように思います。
実際ばかばかしいことこの上ないと思うのに、もうキャストが豪勢過ぎてびっくりします。
原作は「パタリロ!」の作者の方。
究極のギャグマンガが原作で、あの作風を私は好きにはなれないけれど、世間的にはかなり評価を得ている人気の作品ですね。

仕様は前作と同じ、半端ない埼玉愛に溢れる父と千葉出身の母と、前作では結納を控えていた今やもうすぐ母となる妊婦の娘が乗る車の中、カーラジオから流れてくる「埼玉の都市伝説第2章」が描かれます。
東京に行くには手形が必要だった頃、埼玉県人の横のつながりを強くするべく、埼玉解放戦線を率いる麻実麗と壇ノ浦百美は日本埼玉化計画と称し、埼玉に海を作るために画策する。
まずは美しい砂浜からということで、和歌山を目指し船の長旅に出る麗、埼玉に残り麗を待つ百美。
和歌山の地で麗は滋賀解放戦線の桔梗魁と運命的に出逢い、関西を支配し私腹を肥やす大阪府知事の嘉祥寺晃やその妻の神戸市長、京都市長と共に戦う。
人員、武器など、明らかに不利な戦いを強いられる中、虐げられ続けている滋賀、和歌山、奈良の県民たちは力を合わせて立ち上がり果敢に戦うことを決意する。

と、あらすじを書くと本当にばかばかし過ぎて笑えますが、これをホントにマジメに描いている映画で、そのパワーには脱帽です。
結構悲愴な感じなのに、大真面目に語る台詞が新喜劇のようで、手に汗握りながら展開に魅かれつつも、それはないやろ~とツッコミを入れながら鑑賞する、という、なんとも奇妙で忙しい状況です。
衣装といい、ロケーションといい、まさにツッコミどころしかない感じですが、これがなかなか感動させてくれて、辿り着いた運動会会場で引き続きラジオに聞き入る現代の人々も見事に感情移入する、という設定がまた面白く。
独り冷静な朝日奈央ちゃんが光って見えました。

わざわざ関西を舞台に選んだのは、やっぱり笑いの宝庫だからでしょうか。
関西人にはお馴染みのアイテムがそこここに出てきて、なかなか凝ってる演出だなぁと思いました。
GACKTさんと二階堂さんのぶっ飛び方は半端なくて、役者さんってすごいお仕事だなぁといつものとおり思います。
全身全霊で仕事に向きあう役者さん方、本当に凄い。
愛之助さんと紀香さんのご夫妻もとってもゲスくて素敵でした。(笑)
とにかく、皆上手くて、なんだかカッコよく見えました。

キャストに描ききれませんでしたが、原作者とそのご家族がオープニングに出演されていたとか。
前作でも同様だったようですが、前回も今回も全然気が付きませんでした。
そしてカメオ出演者が多いこと。
明石家さんまさんはどこにいらしたの?と思いましたし。
チョイ役過ぎる山村紅葉さんとか。
もう、どこで出演されていたのやらの、京本政樹さん、中尾彬さん、北村一輝さん、菅田将暉さん、西川貴教さん、北川景子さん、戸田恵梨香さんなどなど、いや、豪華過ぎるでしょ。
パンフレットに載ってないのよ、エンドロールのみよ。
と、いろんな意味で楽しい作品でした。

まぁ、前作と同様、もう一度映画館で観ようとは思わないけど…。
お金もかかってるし意気込みは凄いなぁと思うし。
ある意味埼玉愛に溢れかえっていると思いましたね。
1年の締めくくりに相応しい(?!)ばかばかしくて楽しくて面白い作品でした。


と、いうことで何とか2023年のエンタメ日記も最後まで書くことができました。
と、言っても、現在2024年の4月、すでに新しい年の3か月強分がUPできていない状況です。
リアルタイムですぐに書いてUPするのが理想と言えば理想ですが、まぁ、これは老後の(すでに老後ではありますが)自分のための覚え書きなのでマイペース一択です。
2023年も沢山楽しいライヴ、舞台、映画を楽しめてよかった。
欲を言えば、もう少し運が欲しい…。(永遠の願いです。)