50th Anniversary CONCERT TOUR
大和証券PRESENTS
2023年11月8日(水)18時30分開演
大阪城ホール

<出演>
松任谷 由実/ヴォーカル
武部 聡志/キーボード・音楽監督
小田原 豊/ドラム
遠山 哲朗/ギター
浜崎 賢太/ベース
小林 香織/サックス・フルート

佐々木 詩織/コーラス・パーカッション
今井 マサキ/コーラス・ギター

野口 晃希(こうき)/アクター
柏野 拓郎/アクター
中川 卓将/アクター
川辺 貴啓(Bekkun)/アクター
亀山 敬佑/アクター
湧田 舎大/アクター
奥澤 秀人/アクター
朝倉 瑠美/アクター
すぎもと ちひろ/アクター

7月ぶりのユーミンです。
いくつか落選し、なんとかこの間2公演来ることができたのも、すべて運を持っている友人のおかげです。
そして、私史上、ユーミンライブで初アリーナでした!
やっぱり持つべきものは運のある友人か。
前回、スタンドのそこそこいい感じの席で観た時に、アリーナだと見づらいだろうなぁと危惧していたのですが、そしてそれはある意味当たっていたのですが、今回はアリーナだ!という事実に対する高揚感がそれに勝り、結果大満足でした。まぁ、そもそも精神構造が単純なんだな。

恐らくこちらが「正面」だなと思われる位置で、心なしかこちらを向いて歌うシーンが多かったような。(まぁ、願望が多くを占めている気もする。)
一回観ているハズなんだけど、やっぱりセットとかパフォーマンスのスゴさに圧倒されて、いちいち驚いて感動すら覚えて。
まぁ、こちらのポンコツな記憶力もありますが、やっぱりユーミンのライヴを支えるスタッフ力は大きくてスゴイんだなぁと改めて思います。
それだけのスタッフを動かせる魅力を彼女はお持ちということですね。

セトリはwebから。
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01 心のまま
02 WANDERERS
03 リフレインが叫んでる
04 ただわけもなく
05 満月のフォーチューン
06 TYPHOON
07 青いエアメイル
08 紅雀
09 あの日にかえりたい
10 さまよいの果て波は寄せる
11 セイレーン
12 Blue Planet
13 Delphine
14 LIVE WARS
15 Now Is On
16 星空の誘惑
17 埠頭を渡る風
18 真夏の夜の夢
19 航海日誌

(アンコール)
20 守ってあげたい
21 やさしさに包まれたなら
22 春よ、来い

(ダブルアンコール)
23  瞳を閉じて
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セトリは前回と寸分たがわず同じでした。
演出の段取りとかあるから、そうやすやすとセトリは変えられないだろうと思います。
ということで、全曲「知っている」曲でした(笑)
それでもやっぱり聴きなれない曲もあり、まだまだユーミンが奥が深いね。

声と歌唱はもう、夏よりもヤバい領域に踏み込んでいると感じました。
これは、ご本人がどれだけ努力されても、その努力が届かない範疇のものなのかな、とも思います。
正直、フツーのアーティストが同じ感じだと、お客さんはつかないんじゃないかとまで想像したり。
そして全盛期の「声」と「歌唱」(それはCDのみかもしれなくても)を知る人の感想とか感慨とかは、人によっていろいろと異なることだとは思いますが・・・、辛いものがある場合も。
というか、私は率直に「残念」と思いました。
なのですが、それでも、ライヴはすてきだった。
曲は懐かしくもあり、決して色あせない。
曲調も歌詞もユーミン独自の大きな財産で、天才だと思わせてくださる内容で。
ライヴの構成も演出も一流だと感じたし、そのパフォーマンスの質の高さは、どのシーンを切り取っても素晴らしいと思います。
何より、ご本人はスタイルも抜群で、歌いながらのダンスもカッコよくて、意識は前向きで気持ちは明るくて。
そして、争いの世の中を憂い、大きな流れがあってそれに流されるしかない現実を受け入れつつも「私は人の知性を信じる」と言い切るところに大きく共感しました。

巷のSNSでその歌のクオリティを嘆き「ライヴをしないで欲しい」と発言される方もいらっしゃると聞きました。
そう思われて、そう発信されることはもちろん自由ですが・・・、一方でそれでもライヴをできるだけ長く実施して欲しいと思う方もいらっしゃると思います。
もちろん、私もそう思います。
そして、あかんと思ったら自分がライヴに行かない選択をするだろうな、と。
何が言いたいかと言うと、その命が尽きる瞬間まででも、彼女にはライヴパフォーマンスを続けて欲しいな、と。
いえ、もちろん、ご本人のご意向が大事というか、それだけですから、ただのたわごとですけど。
そして彼女は私よりも年上ですが、何となく彼女がライヴをしなくなるより前に自分がライヴに行けなくなるような気がしています。
老いってそういうことだろうし。

お色直しは2回かな。
海賊の衣装、ドレス、海賊装束その2、みたいな感じ。
スタイルがいいから、何を着てもカッコいい。
アクターの方々がまた、キレがいいし、笑顔がいいし、もう、ホントに凄いの一言で。
私たちと同じパーツなんかな、と呟く友人の言葉に、たぶん同じとは思うけど違うのかもと答えたほどに。

やっぱり満足のライヴ、もっとチケット取りたかったな~。
でも、もしかしたら取れなかった方がいらっしゃるかもだから、2回来られて本当にありがたいと思って。