ケムリ研究室no.3
2023年10月28日(土)17時30分開演
兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

キャスト:緒川たまき、北村有起哉、音尾琢真、奈緒、水野美紀、近藤公園、松永玲子、福田転球、平田敦子、永田崇人、小野寺修二、斉藤悠、藤田桃子、依田朋子、山内圭哉、野間口徹、犬山イヌコ、篠井英介、木野花
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ

ケムリ研究所は、ケラさんとたまきさんが主宰するユニットで、no.1は「ベイジルタウンの女神」(2020)、no.2は「砂の女」(2021)です。
いずれも見ていません。
ここにきて初めて見たケムリ研究所の作品ですが、私にはちょっと難しくてよくわかりませんでした。

どこかの国の、いつかの時代、これはファンタジーの領域のように思えます。
人々の関係性も、その社会の設定もよく理解できないままに最後まで見ちゃった感。
しかも途中でちょっと眠ってしまいました。眠くなっちゃった、というところですね。
後でパンフレットを読んで、え~、そういう設定ですか?!と困惑したところもありました。

地球の人口が劇的に減少し、繰り返された極度の寒暖により植物はほぼ死滅、生き残った動物たちは人間に食べられ絶滅の危機という世界。
人々は中央管理局に監視されながら、極端な気候の中で暮らしている。
ほとんどの人は苦しい生活を強いられ、娼婦として働かざるを得ない女性も多い。
主人公のノーラは娼婦で、住まいのアパートの大家一家から気にかけてもらい、なんとか日々を生きている。
夫のヨルコは何かしらの問題を抱えていて、二人の生活は順調ではない。
そんな時に新たにノーラの指導観察員として派遣されたリュリュは少しずつノーラに惹かれていく。
二人を襲う、運命のいたずら、裏組織の存在、人々の記憶が失われる現象の頻発・・・。
疲れ切った二人は手に手を取って町から逃げ出そうとするのだが・・・。

パンフレットを参考に何となくこんな感じかと思いながらのあらすじですが、正直よくわかっていません。
ノーラの過去にも何らかの秘密があるようでしたが、それも理解できず、ヨルコの問題もハッキリわからず・・・。
このところで一番の難解な舞台でした。

キャストはかなり豪勢で、ナマで初めて見ちゃった~って感動したりもして。
お芝居は秀逸だと思いますが、何分内容が難解で・・・。
私は、も少し感性を磨く必要があるのかもしれません。
よくわからないなりに、ラストシーンのノーラの台詞にすべてが集約されているのかな、とぼんやり思いました。