FUKUYAMA MASAHARU LIVE @ NIPPON BUDOKAN 2023
2023年8月13日(日)15時開演
日本武道館

出演
出演:
福山雅治(ボーカル、ギター)
井上鑑(キーボード)
今剛(ギター)
小倉博和(ギター)
高水健司(ベース)
山木秀夫(ドラム)
三沢またろう(パーカッション)
金原千恵子(ヴァイオリン)
山本拓夫(サックスほか)

言霊とは「言葉が持つとされる霊力」で、幸わうとは「幸運にあう、豊かに栄える」ことだそう。
今回のライヴのタイトル、出典(?!)は万葉集の柿本人麻呂の歌、
「しきしまの大和の国は 言霊の幸(さき)わう国ぞ ま幸(さき)くありこそ」のようですね。
意味は「この日本の国は、言葉が持つ力によって幸せになっている国です。これからも平安でありますように」なんだとか。

言葉が持つ力は、いろんなシーンで感じてきましたが、どちらかといえば常にネガティブシンキングな私には、福山さんのメッセージは心に刺さって痛かったな。
曰く、「良いこと、幸せなこと、前向きなこと、希望を持てることなど、ポジティブにどんどん言葉にしていけば、それは実現するに違いない、と信じられる」ような感じ。
そうか、いつも不満ばかり言葉にするから、私はずっと沈んでいるんだな。
福山さんのようにいつも陽のあたる場所を歩き続けられる人は、基本的にポジティブなんだと、改めて思いました。
が、恐らく彼は、陽のあたる場所を歩く人だけじゃなくて、誰もがいつも前向きとか上向きとか、希望を捨てずに言葉に出せば、きっといい方向を向く、的なことをおっしゃっているんだろうな。
それは充分わかるんですよね。そのとおりだと思う。
でも・・・、(「でも」と「だって」は言わない~ってよく叱られたなぁ。)やっぱり私は過度な希望は持てないし、無駄に期待して叶わなくて何度も落ち込んできたし、全然大丈夫じゃないことを大丈夫とは言えないし。
それで、幸運を逃す確率が高いんだろうか。
身近なところで言えば、今回の武道館ライヴは3日もあるから「きっと当たる」って言葉にもして、意気揚々とエントリーしたけど、BROS.もFモバもセブイレ先行も全滅やった。
複数日当たる人もいらして、あぁ、やっぱり世の中は公平じゃないし、福山さんからは全力で拒否られてるなぁって思った。
私の言葉に限っては力が皆無なようだ。

全滅したのになんで参加できたかと言えば・・・、捨てる神(福山さん)あれば拾う神(BROS.メンバー)ありということですね。
捨てられたんやから潔く諦めればいいのにね、来るなって言われてるのにさ。なんかそこまで拒否られたら、行ってやる~ってなるのかも(笑)
SNSにタラタラと、武道館ライヴのチケット全滅した~って泣き言を書き込んだら、見知らぬBROS.メンバーさんから譲っていただけると連絡が・・・。
まさに神様ですよ。つまり今回は私の超ネガティブな言葉に力が宿って、チケットをGETできたわけですね。
なんや、やっぱり言霊あるやん、みたいな。

すみません、ライヴ日記のハズが、枕長過ぎやね。
と、いうことで、ほぼ諦めていた武道館ライヴに無事参加することができました。
実のところ、福山さんにしてみれば、実は席が埋まれば誰が来たっていいわけで、私ごときの存在なんてまぁ、どっちでもいいんですよね。
来ない方がいい招かれざるファンだけど、もぐりこんでも気づかれない。
どのアーティストの皆さまも、必ず観客に感謝の言葉をかけられますが、実は一度も自分に向けられた言葉だと思ったことはなく、私はいてもいなくても大勢に影響しない存在なので、私ではない大切な誰かに向かっておっしゃっている言葉を傍で聞いている感じ。
こ~ゆ~のを、自意識過剰っていうんですよね。
ま、この程度のメンヘラは仕方ないでしょ。恐らく他の方々にご迷惑はおかけしていないハズだし。

私にとっては人生初武道館で、やっと「大きなたまねぎ」の実物を見ることができて、感動ものでした。
そもそも武道には関心がないのですが、アーティストの皆さまが一つのステータスとされている箱ですからね、一応、行っとかなきゃ、みたいな。
譲っていただいたお席だし、一切不満はありません。
スタンド2階のバックステージ席、通路前端っこの席だったので、窮屈さがなくて、見やすかった。
始まる前はほぼ後ろ姿ばっかりやん、と思いましたが、そこは流石の福山さん、メインステージでは前後にスタンドマイクを用意して、バックステージ側に向けても歌ってくださいました。
短い花道とセンターステージが設置されていましたが、メインステージの方が多かったかな。
間近にかなり大きいモニターと、少し小さめのモニターがあって、お顔のアップはモニターごしに堪能しました。
映像撮影されているそうなので、正面からの景色はDVDで見ることができる可能性大ですが、バックスステージ視線は貴重かも~とちょっと負け惜しみ。
例によって福山さん用モニターが良く見えて、歌詞とかMCとか見ることができて面白かった。
サポートメンバーがほぼ見えなかったのはとても残念。
またろうさんのパーカス見るの、大好きなんやけど。

セトリは自力でメモしましたが、実はたぶん10日のセトリを入手していたので、メモって行きました。
で、違うところを自力でメモ。
メモする時はバングル大活躍ですよ。
バングルと言えば、空模様を気にしつつ会場に向かったため、開場ギリギリに到着したら雨には降られませんでしたがグッズは売り切れが多く、バングルもすでにありませんでした。
ダブルバングル、キレイなんですが、着脱がしづらくてイマイチです、個人的には。
グッズを買う気はなかったのに、列が短めだったため、ついつい並んでしまい、予定外にTシャツとタオルを買っちゃいました。
あぁ、ネギしょってる、私(カモ)だ。
で、セトリです。
**********
01 少年
02 零-ZERO-
03 暗闇の中で飛べ
<MC>
04 甲子園
05 BEAUTIFUL DAY
06 18 eighteen
07 虹(カラーテープ)
<MC>(着席)
08 巻き戻した夏
09 Squall
10 ひまわり
<VTR>
11 新曲(タイトル未定、1945年夏が舞台の映画の主題歌オファー)
<MC>(スタンディング)
12 Revolution/Evolution(金銀テープ)
13 KISSして
14 HEAVEN
15 それがすべてさ
16 妖
17 革命
18 明日の☆SHOW
19 あの夏も海も空も

Enc.
20 光
21 ヒトツボシ

W.Enc.
22 クスノキ(feat.鑑さん)
23 Dear(ギター弾き語り)
**********
常連さん(?!)を意識した、よくできたセトリだと感じました。
夏ライヴということで、夏の曲を取り入れたとご本人談。
夏らしい明るい曲と、夏だからこその追悼のような曲と、バランスがいい感じです。
最初に少年を持ってくるあたりニクイ演出ですよね、だって久々の声出しOKライヴですから。
会場中がひとつになって、皆が全力で歌って、迫力満点です。
マスク率は2割位かな。私は声を出すからこそマスクをしていましたが(人より飛沫が沢山飛びそうで)、そうすると歌うの苦しかったりしてね。
お客さんに歌わせるところは、女性が多いことを考慮してか、転調されるお気遣い。
もちろん女性が多くて開演前のお手洗いの列は壮絶でしたが、男性に声を出すように呼び掛けられると結構なボリュームでレスポンス。
このジェンダーレスの時代に、まだ男子だの女子だの言うのはどうだろう、という議論はさておいて、野太い声で「ましゃ~」と叫ばれるのはものすごい破壊力だと感じました。

結構タオルも振りまくりました。
私の席は思う存分、誰に気兼ねすることなくタオルを振れる環境だったので、久々に全力で振りました。
いやぁ~楽しい。
私は新参者の部類ですが、新しいファンの方も多いようで、定番のタオルとか手を振るのとかハンドクラップとかがバラバラというか、ご存じないというか、ちょっと消化不良感がありましたが、それぞれが楽しければ何よりです。

カラーテープと金銀テープはアリーナに飛んでいました。
毎度思いますが、もう少しその辺のお客さんへの配慮があればいいのにね。
だって、同じ人のところにばかり飛ぶんだもの。
演出とか機械の都合とか会場の規定とかオトナの事情満載なんだろうけど、武道館の構造だと、せめて1階席にはテープのサービス位あってもよさそう。
星野源ちゃんとか、米米CLUBとかMISIAとかは、係の人が後方の人とかスタンドの人にテープを持って来てくださっていたなぁ。
アーティストさんからお客さんへのプレゼントってわけでもないんでしょうけれど、やっぱり同じお金払って、特に後方の人は席が悪いのに、席がいい人にばかりサービスがあるなんてなんか納得いかないな。
って、いつも思います。
もちろん、私はほとんどいい席に座ったことがないのでそう思うんですけどね。
テープはいつも完全にヒトゴトで、まぁきれい~って眺める人です。ある意味、演出を正しく楽しんでいますね。
このところ、福山さんのテープは無地でしたが、今回はどうだったんだろうな。

元はお泊りの予定だったのですが、台風7号がやってきているということで、帰阪できない可能性が出てきたため急遽日帰り弾丸で行きました。
ってことで帰りの時間に間に合うようにフライングで会場を出たため、最後のサービス(?!)の時間は共有できず残念でした。
と、思う反面、なんかもう全然ついていけてない自分もいて、見逃したから何?と思ったりも。
このところ、誰のどのライヴもすごく楽しいのにすごく寂しい、という怪現象です。(笑)
そこそこ満足なんだけど何となく満たされない想い。
あと何回ライヴに行けるかなって考える位の年齢になっちゃったからか、やっぱりイマイチの席で疎外感を感じながら鑑賞するからか。
経験がないので何とも言えませんが、たとえば皆が神席(個人的にはこの言葉に馴染めませんが。「参戦」しかり。)と呼ぶようなすごくいい席で鑑賞できたら、感想も変わるのかなと思ったり。
ってことは、生涯この感想は変わらないんだな、と納得したり。

いろいろ考えたり凹んだりもしますが、今回は奇跡のようにチケットを譲っていただいた方に大感謝です。
それは本当にありがたく、それを考えると文句は何もない!と思っています。
もちろん、行きたいライヴのチケットを自力で入手したい気持ちは、恐らく人一倍大きいのですが、それは叶わないとハッキリしているので・・・。
もし、また「人」として生きる機会があるなら、ヒトから羨ましがられる容姿や才能と、極上の運が欲しいといつも思います。
現世で手にできなかったものすべてって感じ。
恐らく、そんなことは微塵も考えないであろう、現世ですでにいろんなものを手にされている福山雅治さんは、武道館3日間を「やり切って」とても満足そうに見えました。
マジ、カッコいいね。