ここ数日の報道を見ると、日本政府もWHOも、いよいよ、パンデミックに至ったときを想定した準備をはじめているように思います。
 
 
 
先週、漢方専門医さんのところに行ってきました。
 
 

新型コロナウイルスは、これから何年かをかけて、地球上のほとんどの人が一度は罹患する、ありふれた風邪の一種になるだろう。

素人考えでも、こんなに曖昧な症状で潜伏期間の長い病気に、絶対感染しないようにするなんて無理ではないか。
だから日本は、武漢のようにいきなり大勢の人が罹患して医療リソースがパンクする事態にならないように、なるべくゆっくり流行らせるように努力していくことしか出来ないのではないか。
 
 
私が上記のように言ったところ、医師は黙って頷き、こう言いました。
 
 
人間は、目の前にある危険を避ければそれで良いと考えがちだが、それは誤りだ。危険を避ければその先には別の危険があるものだ。
 
 
 
ああ、これって、がんと同じではないか。
ふと、そう思いました。
 
 
 
 
 
私が考える、今から私たちができること。
 
とにかく手洗い!手洗い!手洗い!
まず水洗い、続いて石鹸。最後にアルコール消毒がベストですが、これは必須ではない。石鹸だけでも、適切に使用すれば素晴らしい効果があるそうです。
 
外出先や、帰宅直後の手を洗う前に、顔を手で触らないこと(特に目元と口元!)。当然、機会をみて顔の表面も清潔に保つこと!
 
非常用食料の点検(今回の件に関係なく、日本政府は自宅に2週間分の水と食料を備蓄することを推奨しています)。
 
よく食べ、よく寝ること(適度な休息が免疫力を適切に保つ手段であることには、多くのエビデンスがあります)。
 
デマに流されない(この数日間だけで、一体どれほどのフェイクニュースを見かけたことか!空気感染は嘘、2回感染者が居たというのも嘘、他にも数え切れないほど!)。
 
体調不良の時は予定をキャンセルして、仕事や学校は休んで、自宅でゆっくり休むこと。
 
がんの治療中の方や妊娠中の方、その他感染症のハイリスクの方は特に注意。可能であれば人混みを避ける工夫をすること。ビュッフェなどの、トングを共有するような外食は避けること。
 
 
 
ここしばらく、通勤列車の中で全く咳の声を聞きません。
いつもの年なら、この季節には、ゴホゴホという咳き込む声を日に何度も聞くのですが(そして、そういう人に限って何故かマスクをしていない!)。
マスクをしている人も多いです。パッと見、満員電車内の2~3割くらいかな?
そのお陰か、直近数週間のインフルエンザ罹患者数は例年に比べ激減しているそうです。
 
私自身は、今はちょうど抗がん剤治療が終わっていて、産業医の指示書による就業規制のおかげで激務ではなく、妊娠も子育てもしていないことが幸いであったと言うしかありません。そういった方々がどんなに不安に思っていることか、想像するに余りあります。
 
 
私は去年、沢山の方々に助けられ、年齢に見合わないほど沢山の医療リソースを使わせてもらいました。そのお陰で順調に回復し、普通の生活を送ることができています。このまま社会の一員として暮らしていくことが皆さんへの恩返しであると思います。この生活を守りたいです。
 
 
パンデミックを避けることができる可能性はまだ残っているのかもしれませんが、それはまだ、人類には知りえぬことです。
あなたも私も、きっといつかは、この新型コロナに罹患する。
けれど、なるべくゆっくり流行するように、限りある医療リソースを有効活用できるように、一人一人が健康的な生活を心がけましょう!