忘れないためにのこす11:在宅で看取るということ | 結婚をみんなで一緒に考えよう!学んでみよう!

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~結婚教育研究家棚橋美枝子がお届けする大切な結婚のお話~


    

​*株式会社グランエスペランサ代表取締役

*NPO法人日本結婚教育協会代表理事

*あしふみ健幸ライフ❌金沢粋屋の

棚橋美枝子です。



「忘れないために残す」のブログは

私の真友であるみわちゃん、

そして2月22日02時58分に今世の使命を終えて旅立ったかおりちゃん親子の

3年3ヶ月の癌との戦い、癌との共生、

そして「生も歓喜、死も歓喜」と

みわちゃんがとらえるまでの過程を

私が忘れないために残すものです。

詳細についての記載は曖昧なところがありますがワタシにとって大切な備忘録であることをご理解いただきご一読ください。



昨夜のブログです。



さて、昨夜、ワタシはみわちゃんの友として存在してる人として、このようにブログを書きました。

では、
みわちゃんはどうでしょうか。
そして、みいちゃんはどうでしょうか。

みわちゃんは3年3ヶ月、あれだけ仕事に打ち込んでいた人が、まさにかおりちゃんの手となり足となり、心に身体に寄り添ってきました。

みぃちゃんとお会いしたのは2月3日でした。
彼女のことは私は一生忘れることはありません。

何回も「あなた何周目?」とワタシは聞きました。本当に聡明でいて、本当に物事がきちんと見えている。この若さで?彼女の目には真っ直ぐに見えるものの「本質」「ホント」がささるのだと思います。

お仕事場にはかおりちゃんに付き添いたいことをお伝えになり、その上で、会社も快諾されたそうです。後悔のないように、そして、この時間がみぃちゃんのかけがえのないものであることがわかっておられる、素晴らしい会社さまですね。

しかし、それを納得してもらえる日頃のみぃちゃんの姿勢なのだと思います。

で、みぃちゃんとみわちゃんはかおりちゃん最期の数日を、まさにピッタリとかおりちゃんに寄り添いました。

私は元々、ナースとして終末期のケアを病院という専門機関の中で行ってきました。沢山の方々を看てもきつかった。

「ナースと患者、お仕事でしょう?」
いやいや、ナースも人間。感情もある。
そんな訳にはいきません。
プロでもきつかった。
専門機関の建物の中でもしんどかった。


それを医療の素人であり、ただただ「かおりちゃん」という存在を心から大切にする2人で、夜間は、そばにいました。

夜間になると、かおりちゃんは不安と不穏が強くなり苦しみも痛みも増強する。

昼間に当番で寝て、夜に体制を整えようというと
したこともありました。
そんな話しをドクターにお話しをしたら「ぼくもそのチームに入ります」と本気で体制を作ってくれました。

お昼のかおりちゃんは頑張って笑顔で遺していく人たちに勇気を与えていた。

でも、夜はそんなもんじゃない。
ギターも、音楽も、お笑いも、大きな声での励ましも、そんなものは通用しない。

「痛いよぉ」「助けてよぉ〜」
かおりちゃんはそう叫びながら、ふと眠たくなった我々を起します。

ただ、ほんの少し、体の向きを変えて、氷を舐めさせてあげて、痛み止めの量を増やして、体をさすり、「しんどいな」「痛いな」と言葉をかけて、少しでも楽な方法を探る、そんな一晩一晩一晩一晩一晩一晩一晩の積み重ねを終えたのが2月22日2時58分なのです。

何年も何年もかおりちゃんに寄り添ったみわちゃん。何日も何日も寄り添ったみいちゃん。

そして、万全の心と体制で寄り添って下さったドクターとナースチーム。

我々は、この人たちに何も求めることがあってはならない。

元気出して
とか
かおちゃんは笑顔を望んでる
とか
泣いたらあかんで
とか

そもそも「元気出してほしい」とか
「励ましたい」とか
それは、その1日1日を一晩一晩を過ごした
彼女たちのホントの命の現場を見ていれば
そんな言葉は浮かばない。

だから、もし、そんな言葉をかけられたい方がいても、それはそれで仕方のないことなのです。

今の
みわちゃんや
みぃちゃんに言えること

泣きたい時に泣きたいだけ泣けばよい。
笑いたい時に笑いたいだけ笑えばよい。
怒りたい時に怒りたいだけ怒ればよい。
寝てたい時に寝てたいだけ寝ればよい。

「かおりちゃんは笑顔でいてほしいと望んでるから、笑顔でね」

もし、そんなことを言う人がいたとしたら
その人は命を語るべきではありません。
なぜなら生老病死のこの四苦の重みは
お葬式に何回出た経験があったとしても
人の死に至るまでの期間を何日も何日もそばにいない人にはわからない。


「遺された人が元気でいることが最大の回向」と私も仏教徒として学んだことはありますが、それは不自然なものであることを指しているはずはないのです。

そんなものじゃない。
あの一晩一晩はそんなものじゃないのです。

どんな立派な告別式をしても
どんな立派に立ち振る舞っても

一番一番、傷ついているのは
みわちゃんであり
パパであり
そして、みぃちゃん。

私たちの励ましで「わかったー!」となるわけもなければ、私たちは彼女たちの痛みを早く終わらせようと思ってはいけない。

彼女たちが泣きたい時に、笑いたい時に、怒りたい時に、そのどの感情も、どれひとつも、それでよいのだと大切に大切に大切にすることだけ。

もし、ワタシにナースとして沢山の方をケアし見送る経験がなければ、そして、数晩を共に過ごさせていただかなければ、わからなかったことだと思います。

なので、お礼の連絡がある人もない人もいるでしょうし、元気なメールが届く人も届かない人もいるでしょう。

もし、元気なメールがあなたに届いたら
その時はそのままの言葉を受け止めて下さい。
励まそうとされることはありません。

その時のみわちゃんもみいちゃんも
その時はそうなのです。

今、コロナ禍となり、自宅で看取る方々が増えています。どうか、親であれ、子どもであれ、パートナーであれ、看取る1日1日は私たちが外から見て感じた景色ではないことを知っていただきたいと心から思います。

そして、旅立ちのあとは、遺された人たちのケアは「ありのまま」であることを赦すこと。
私はそう心から思います。


ホントにみわちゃんを支えてくれてありがとうございました。
ホントにみわちゃんの大切なかおりちゃんを支えてくれてありがとうございました。

多くの方に手を合わせたい気持ちです。



2003年から医療系カウンセラー、夫婦問題・結婚に関するご相談を経てご相談回数3万回を超えました。

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