こんにちは!《mami.craft》ですラブレター



2023年1月より1年半通っていた、

日本モダンカリグラフィー協会(Japan Modern Calligraphy Association)主催のモダンカリグラフィースクールの卒業制作について記録します🖋️



スクールは半年間のBasicコースを経て、Advancedコースに進みます

Advancedコースでは最終レッスンで卒業制作を提出します

Basicコースに通っていた頃、卒業制作があること、そこには長文を書く課題が含まれていることを知ったので、

どんなテーマにしようかな、というのは常々考えていました



私の選んだテーマは

「アメリカ留学とそのときに心の支えにしていたもの」です





私は日本の大学に籍を置きつつ、

大学からの派遣でアメリカはニューヨークにある大学に1年間留学していました

大学3年の夏から4年の春にかけてです

今までもアメリカ西海岸でホームステイをしたり、

オーストラリアのローカル小学校で子どもたちに日本語を教えたりという経験はあったのですが、

年単位で実家を離れるのは初めてでした



自分で行きたいと選んだ国、大学だったので、

ホームシックなどにはならずにとても刺激的な日々を過ごしたのですが、

全ての授業が英語で授業の進む量も時間も多く、

大学派遣のために日本に成績を報告しなければならないので下手な成績を残せないプレッシャー、

また長期の家族と離れる生活…などで

ときにちょっと寂しくなることもありました

そんなときによく思い出していたのが、

谷川俊太郎さんの「朝のリレー」という詩でした



下三角長文の下には、当時使っていた大学の授業ノートを敷いてあります



かつてコーヒーのCMにも起用された詩ですが、

「誰かが眠るときには、別の国で誰かが朝を迎えている」ことをリレーに例え、

「そうやって朝を引き継ぐことで常に誰かが地球を見守っている」

という内容です

詩の中では4つの地域が登場するのですが、

そのうちの1つがニューヨークで、当時は自分と重ね、

「家族や友人と会えなくても、時差があってもみんなでひとつの朝をシェアしているんだな、がんばろ」と

ハドソン川に沈む真っ赤な夕陽を眺めながら、当時は気持ちを奮い立たせることもありました



下三角自宅で別撮りした長文全文




A5サイズのペーパーの左から1cmのところに1列に穴あけパンチで穴を開け、

ひとつずつの穴にハサミで切れ込みを入れて

ルーズリーフ風にしましたハサミ



Nib: Tachikawa G

Ink: ALL PURPOSE INK Skymist by ツキネコ

Paper: A5 sized Embossed Paper by Seria(まさかの!)



下三角長文の変遷等はこちら



封筒はふたつ作りました

朝焼けや夕焼けを思わせるオレンジと、

空の色の薄いブルー

どちらもオレンジと薄いブルーのカラーベラムペーパーを購入し、

エンべロップパンチボードで自作しました



下三角自由の女神とエンパイアステイトビルディングのモチーフは、古の無印良品で購入していた都市ラバースタンプ



オレンジの封筒は、当時の自分へ

卒業作品テーマがアメリカの大学生活なので、

フローリッシュは華美で合わないな、と感じてシンプルに…

課題制作中は「美しく書くこと」を目指していたのですが、

「あと1、2週間で美しさを求めることは難しいから、自分が楽しめる作品づくりをしよう!」と考えを切り替えたら

なんだか色々と吹っ切れて遊びに走り出しました!



筆耕部分は華美な飾りはつけずにそのままシンプルにし、

国名はフルで書いて、リボンの装飾をひらひらと付けてバナーのようにしました

また、「朝のリレー」のように国を繋いでいるエアメール、という設定で、

飛行機マークと「VIA AIR MAIL」も書き入れました

ちょっとポップさも加わって、とても気に入っていますニコニコ

自由の女神のデザインの切手も偶然手に入れることができ、

満足ですキラキラ



下三角自宅で別撮りした封筒2種



一方の薄いブルーの封筒は、

筆耕は考えずに、封筒の内側を見せるデザインにし、

ベロの内側部分に文字を書き入れようと考えました

どうしても入れたかったフレーズは「What are you doing now?(今何してる?)」

これは当時、実家に電話するときによく話していた言葉です

msnメッセンジャーの通話機能を使い、かなり頻繁に連絡していました



封筒デザインを考えていた当初、フレーズを大きく書こうかな、と考えていたのですが、

封筒自体がベラムペーパーなので、封筒の中が透け透けなのです

通常の封筒のインナーはベロの長さプラス数センチで、封筒の内側は完全に見えないのですが、

ベラムペーパーだとオール透け透け

なので、インナーを付けるなら封筒の底部分までカバーできるものでないと見た目がおかしいことに気付きました

そこで、電話で話していたであろう内容をラフなスタイルで書くことにしました

「(電話の呼び鈴音)やっほー、今何してる?」から始まり、

「じゃあまたね」で終わる電話のやり取り

内容には、インターンシッププログラムで働いていた場所や通い詰めていたお気に入りのステーショナリーショップ、

この授業が大変だった…など

思い出のキーワードも散りばめました

封筒自体のベラムの朝の透明感も残したかったので、

インナーは封筒より濃いブルーのベラムペーパーを選びました


Nib: Tachikawa G

Ink: Dr. Ph. Martin’s Bleed Proof White and ALL PURPOSE INK Skymist byツキネコ

Paper purchased at east side Tokyo



下三角席札代わり2種



席札代わりにしたのは、大学で履修していた授業科目を思い出せる分だけ書きました

単語帳風にしようと考え、

短冊にカットしたペーパーに一枚ずつ穴を開けました

表紙はネイビーのペーパーに同色のインクでアルファベットのスタンプを押し、

その上にホワイトインクで「courses(科目)」と書きました

単語帳をまとめるリングは、

他の小物とカラーを合わせてゴールドを探しましたが、

シルバーが一般的だったので見つけるのに時間がかかりました!

ちなみに、随所で使っているブルーですが、

空の色という意味もありますが、

実は通っていた大学のシンボルカラーでもありましたウインク



下三角自宅で別撮りした単語帳の中身



卒業スタイリングでは殆ど隠れてしまいましたが、

せっかく書いたのでブログに残します

思い出した授業を次々と書いてみました

History Majorで留学したので、歴史系の授業がメインですが、

成績の平均を落とさないためと息抜きに音楽系の科目を取ってみたり(ピアノは発表会も出た🎹)

アメリカ人同世代学生を相手にTeaching Assistantshipで日本語の授業をしたり(当初は教授の補助だったはずなのにいつのまにか私が先生だった)

自分で選んで採用試験に合格したところにインターンしにいったり…

もともと「第二次世界大戦を経験したアメリカが、日本や日本人をどのように見ているか」に興味があって、

ハワイや西海岸の様子は色々と研究も進んでいるのですが、

東海岸のことはあまり聞かないな、というのも気になっていたのでTAをしたりインターン先を選んだ、という経緯もあります

毎日忙しかったですが、

この時が人生の中で一番必死に勉強したし充実感と達成感がありました

楽しかったな


Nib: Tachikawa G

Ink: Dr. Ph. Martin’s Bleed Proof White and ALL PURPOSE INK Skymist byツキネコ

Paper: Stampin’ Up! and Decopaper



下三角もうひとつの席札代わりはアクセントに



もうひとつの席札代わりは、こちらの半円のもの

手描き文字は一切書いていないので、厳密に言うと撮影小物になりますが、

サークルにダイカット(型抜き)したペーパーを、さらに真ん中でカットして半円状にしました

そしてそれぞれにレッドとネイビーのインクで時刻をスタンプ

この時刻の意味は、私が実家に電話していた時刻です

時差がサマータイムで13時間あったので、

夕方を表すレッドと、朝方を表すネイビー

大体ニューヨークが19時頃に日本にmsnメッセンジャーで電話していました

その時間帯でないと、お互いに都合が付きにくかったので

毎回5分とか、それより短い時間の連絡時間でしたが

ほっとするひとときでした

「半円と半円を合わせて正円=地球」のようなイメージで、

穴あけとハトメはレッドもネイビーも上下どちらにも開け、

その時のスタイリングでいかようにもセッティングできるようにそれぞれ2枚ずつ用意していきました


Stamps, Ink, and Paper: Stampin’ Up!



下三角タッセルは自作




タッセルは色々と探したのですが、

求めるカラーのものを探すのが面倒くさくなったので、

好きなカラーの糸を試しに2色買って自作しました

作った方が探す時間もかからず、ストレスフリーでした

スタイリングに使ったのは、色の濃い方です



下三角自宅で別撮りした席札2種



その他小物の布はユザワヤ、

六角形の美濃焼きミニタイルは貴和製作所で購入し、

ランプやゴールドの円状の小物は家にあったものを使いました



フローリッシュもその他装飾もないシンプルなカリグラフィーですが、

留学していた当時の思い出などを各所に散りばめられ、

懐かしく思いながら楽しく制作することができました

とても私らしい作品だと感じています



下三角どなたかの参考になれば…




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