教える側と教えられる側で動く感情を

私は知る。





教える側のもどかしさ

何で進まないの?!

何でそこで諦めるの?!

何で決めつけるの?!

何でそこから一歩踏み込まないの?!




教えられ側の不甲斐なさ

言われても思うように体と頭と心が

ついていかない!

分からない!

感じない!

無理!



それを両方体感している私にとって

指導しながら

涙がこぼれる。


相手が痛いほど感情が分かる。



それでもレッスンとして成り立たせるために

手を抜けない。



まして私の場合は一演奏家。


容赦ない。


出来ない辛さ

答えられない技術、気質。


この教え、教えられるの感情に揺れ動かされ、


涙がでる。



恐らくどこかで趣味の人には

これ以上は求めてはいけないと

私はブレーキをかける。

だから言われても

教えられ側は「納得」して終わる。


でも私が教えられ側になると

その域を越えて

感情を苛立たせるところまで

持ってこられる。

そのエネルギーが必要だと。




涙を流しながら

稽古を続ける自分がいる。

何故だか分からないけど。


辛い感情を抱えながら

音楽と向き合う。


それは絶対に一人だけの力ではない。

自分がもろいのは知っているから。