中秋の名月に | 真美のブログ

真美のブログ

ご訪問下さり有難うございます。
介護の話を書いていた筈が母の死と共に介護から話題はそれ、母から託されたコーラスの話や気分転換に始めた声楽レッスンの事その他諸々徒然なるままに書いています。気まぐれな内容ですのでどうぞご容赦を<m(__)m>

中秋の名月と言いつつ、なかなか秋のお月さんに出会えない年が続いていましたが、昨日は何とか見られました。

中秋の名月=満月とつい思いがちですが、月齢カレンダーによると今月の満月は6日。月齢は16.9。
中秋の名月の4日は13.9。その所為か5日を満月としているカレンダーもあるようです。

いずれにしても空気が澄んだ秋の空に浮かぶ月は美しい。
見る人の心を晴れ晴れとさせます。

そんな風情を吹き飛ばすかのように、病院に呼ばれた私は、母の主治医から引導を渡されてきました。

つまり、命の危機は脱したものの、覚醒している時間が殆ど無く、経口での食事が摂れる見込みが無いので、転院を余儀なくされるということ。
今までの施設には帰れないものと思って下さいと言われました。

胃ろうを受け入れれば、帰れる見込みはあるのですが、母に胃ろうはしたくありません。

痩せ細り、直に骨に触れそうな母。
グローブを外せば点滴やバルーンを外してしまいそうな母に、これ以上余計な物を括り付けて、人としての尊厳を無視しているような姿で無駄な苦痛を与えたくありません。
けれど、延命をしないと決めているものの、これは重い決断です。
施設の方や、病院のケースワーカーと相談しながら、よく考えて、今後何処にお世話になるか決めていきたいと思います。


柘榴のみが赤く熟し、命を謳歌しています。


スペインではカタルーニャの独立問題でガタガタしていますが、グラナダでもその地名の由来である柘榴が実っているのでしょうか。

燃えるような真紅の実を見ていると、若き日に父と母が行ったスペインの情熱的な、命に溢れる街の写真が思い浮かびます。

美しく静かに人生の幕を閉じることが出来るなら、それにこしたことはありませんよね。
今の時代、それはとても難しいことではありますが、、、