あ~あ母さんって冷たいよなぁ
こんな人だとは思わなかった
ほーんと酷いよなぁ
ナッツはすーぐ来てくれたのにさ
母さんは知らんぷりだもんなぁ
ぶつぶつ言いながら階段を下りてきた息子
・・・・・・
バタッ
2階で何か倒れた音がしました
「どうしたの?」と
声をかけても返事がありません
二階に上がろうとした瞬間
「う~ん。う~ん・・・」と
何とも単調で気の抜けた返事
ははぁん
とすぐ気が付きました
で
「なぁに遊んでるの?
晩御飯できたよ。降りてらっしゃい!」
それで、ぶつぶつ言いながら降りてきたわけです
ナッツは音がした途端確かに速攻で
二階に駆け上っていきました
息子の顔に鼻先を近づけて
様子を伺ってくれたそうです
そのことが嬉しくてナッツに笑顔を見せた途端
あ。大丈夫なのねと思ったのか
くるりと背を向けさっさと部屋を出て行ったそうです
でも、直ぐ来てくれただけで嬉しいよぉ
僕の事心配してくれたんだからねぇ
それに引き換え母さんはさぁ
上がっても来てくれないんだもん
冷たいよなぁ、ひどい母親だよなぁ
あのさ
何年君の母親してると思ってんの?
最初からばれてるんですよ~
倒れたふりしたこと😒
でも、考えてみれば確かに息子はすい臓がん患者です
今回はふざけてるとすぐ気付きましたが
やはり、倒れた音がしたら速攻確認に行くべきでした
「ごめんね。今度はすぐに見に行くからね」
「今度なんてないよん。」
「僕が倒れるなんて無い無い無い!」
そだね!
おそらく
息子をこんな感じで覗き込んだと思われます
ま。嬉しくて笑顔がでちゃいますよね
🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈🐈
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