桜庭一樹さんの小説です。

古本屋の二階に下宿する砂漠は、大学講師の中年男性と不倫をしている。

男性は幼少の頃から貧しく、かつては古本屋の二階に下宿していたが、資産家の娘と結婚し、今は裕福に暮らしている。

しかし、何か闇を抱えており、妻に内緒の借金もある。

砂漠、大学講師の男、古本屋の男、講師の同級生の女
それぞれの人生が描かれているが、誰もが鬱々としている。

消費者金融、怖い。
人は、いったん堕ちてしまったら、なかなか普通の暮らしに戻るのは難しいのだと思った。

サスペンスとは、ちょっと違う小説
暗いけど、文章は読みやすい。