バンクーバーからこんにちは、真美瑛です❣️

遅ればせながら、
旧正月明けましておめでとうございます㊗️

月の暦、中国春節。1月22日日曜日でした。
つまり今年最初の新月、始まりの日。アクエリアスの幕開け。

日本でも意識してる人はいるけど、あまり聞かなかった。
でもバンクーバーはダイバーシティで"Chinese New Year”はビックイベント。お正月をあまり気にしないから春節の方が注目される行事かも知れません。

中国人コミュニティは大きいし、中国だけじゃなく、香港、ベトナム、韓国、インドネシアなどのアジアの多くの国でもお祝いするので、クラスメイト達に日本はお祝いしないんだー!?と驚かれるくらいです。
月暦は大事だからなあ、裏はあるはずですが、、叡智から得られるサイクルの節目でした。

陰が極まるエネルギー。終わりと始まり。
意識していなかったけど、まさにその通りの行き交いが私の周りでありました。

ご縁がありバンクーバーで日本舞踊を教え始めてもうすぐ1年が経ちますが、
導かれて出会ったTomeArts

代表で素晴らしい舞踊家でアーティストのColleenが、癌闘病の末に亡くなってしまい、内輪でお別れ会セレモニーをしたのが春節でした。
急に容態が悪化しホスピスを受け入れたニュースを聞き、会社のクルーとメールでやり取りをしている最中、亡くなってしまい途方に暮れました。
亡くなった日は彼女のお誕生日でした。どこまでアーティストでオーガナイザーなのだろうと、、小津安二郎監督を思わせる。。

Colleen の訃報はVancouver のart & culture マガジンでも報道されました

出会った時にはすでに癌を患っていて、お稽古が出来なくなった所に私が現れ、流派は違うながら、何というか、一瞬でお互い舞踊家として認め合い(これってかなり難しい!)初めて会った気がしなく、、彼女は自分のお弟子さん達を私に預けてくれ、私のやり方でやってくれと、私も責任重大ながら、彼女の下なら大丈夫と2つ返事でお弟子さんを引受ました。

バンクーバーにて日本舞踊のドキュメンタリー映画を作っている最中でもありました。彼女のインタビュー時に一緒にいたのですが、芸術や伝統芸能に対する情熱と美意識、そのアートへの深い愛に感動したものです。
喪失が大きく、まだ受け入れ難いのですが、TomoeArtsとそのコミュニティがColleenという大きなハブとアンカーを失った今、彼女の意志を受け継ぐ仲間達が素晴らしいティーセレモニーでお別れ会をして、思い出を語り合いました。

私は知り合って1年ほどでしたが、、ああ、彼女の踊りを生で観たかったなあ、、。舞踊家同士、舞台人同士、表現者同士、すごく繋がれていた気がして自分を誇りに思える、それほど影響を受け尊敬する人でした。会う人誰もが大好きになってしまう魅力的なエネルギーを放つ人。人の3倍も4倍も沢山成し遂げて情熱を燃やしてきたから、、生き切ったんだと思います。

心からご冥福を祈っています。

そして、アンカーを失った今、先生は私一人、生徒さんも少し増えた所で、責任が重くのしかかります。
Colleen が育てたお弟子さん達とTomeArts。
バンクーバーに運ばれた日本伝統芸能を託されてしまった、、。
途方に暮れてしまいますが、私はお稽古をしっかり受け持ち、骨の髄まで染み込んでる舞踊魂を搾り出し、私なりにシェアしていくしかない。

4月にはSakura fair で舞台があり初舞台のお弟子さんもいるし、私の教えになってからは初めてのお弟子さんの舞台もあるので、気を引き締めなくては。

そんなお別れと始まりの意識がちょうど春節にあり、プライベートでも節目を感じる日で、忘れられない旧正月を迎えていました。
お茶室でのセレモニーも侘び寂びがあり、本当にメモリアルデー。心に刻みました。

まだプロセス中だけど、節目を記しておこうとブログを書いている次第です。

最近全然写真を撮ってないや。。貼る写真がない、、すみません。

学校もプラクティカム(実習)申し込みが始まり、コース2に入り何かとバタバタ。夏に向けての予定もちらほら出だし、今年も新たに色々変化がありそうです。
始まりましたね、2023年。

立春もすぐそこ。ざわざわしがちですが、意識していきたい所です。

改めて今年もよろしくお願いします。



TomeArts fundraiser party にての写真



柿本真美瑛